遺言を書くには
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 「遺言を書いた方がいいですよ」
銀行に行くと、パンフレットが置いてある。
ドキッ
確かに書いてない。
しかし、
まだまだ書くには、日にちがあるような気がしている。
まだまだ随分、死なないような気がしている。
 「そこが、盲点なんです」
銀行のパンフが、「書きなさい」、グッと押してくる。
壁のポスターが、「書くべきです」、上からのしかかってくる。
ドキッ

試しに、書いてみるか?
コンビニに走り、便箋を買って来た。
筆ペンを用意した。
どうしていいのか分からないので、まず、風呂に入った。
身を清めた。
清めたわりには、パジャマを着ている。
風呂に入ると、自動的にパジャマを着る習慣がついている。

え~~とぉ・・
便箋の前に正座し、背筋を伸ばし、最初の一行を書き出した。

 「遺書」

書いた。
ん・・・?
違うような気がする。
なんか違う。
たぶん違う。
え~~~となんだっけ?
ゆ・・ゆいごんだ。
今、書いたのは、イショだ。
なにが違うんだっけ?
書いた。
<遺言> ゆいごん
<遺書> いしょ
はは~ん、言と書の違いだ。

困ったな。
生涯の中で、一回だけ書きとめる大切な行事、
大切な振る舞いを、間違えてしまった。
もし、書き換えることが出来ない公文書であれば、
私の遺言書には、
《遺書》の文字が記されている事になる。
まったく意味が違ってしまう。
2時間ドラマでもありえない展開になってしまう。

「警部、コレ遺書となってますが、遺言の間違いじゃないですか?」
『まさか、んな事あるまい、遺書と遺言を間違う仏さんなんているか』

しかし、間違った。
でも、間違ったことに気付いて良かった。
気付いてなければ、ひょっとしたら、
遺言書が無効になる可能性もでてくる。
警察が調べたら・・・老衰のハズなのに、
自ら命を絶った可能性を捜査しなくてはならなくなる。
その原因が、おバカの書き間違いだ。

世の中にひとりくらい、この間違いをしている人はいないだろうか?
金庫の中を確かめてみた方がいいと思いま~す。
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# by ishimaru_ken | 2016-12-04 05:48 | その他
ショウサイフグ釣り
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 千葉県の房総半島沖合いで、釣り糸を垂れている。
狙いは、《ショウサイフグ》
毒はあるが、非常に旨い魚である。
魚屋では、売っておらず、釣り人だけが食べられる特権だ。
トラフグより旨いとも言われている。
そんなバカなってんで、
釣ったショウサイフグをフグ造りにしてみた。
ポン酢醤油でいただく。

ふむ・・・
なるほど、身はほどよく柔らかく、それでも、身のしまりは良い。
噛んでいると、独特の旨味があふれでてくる。
確かに、こいつぁ~旨い。
それも、大きな魚体のものより、小さい方に旨味がある。
釣る時は、より大きなモノを釣ろうと努力したのだが、
結果、小さい方が旨かったのだ。
変わった魚だ。

毒のある部分は、船宿の職人がすべて取り除いてくれる。
フグの調理人の国家免許を持っている人のことだ。
この免許は、どうやって手に入れるのだろう?

 「船長、フグ調理免許って、どこで取るんですか?」
 『各自治体の保健所だぁな』
 「いつ試験があるんですか?」
 『年に1回』
 「ヘッ?落ちたら?」
 『又、来年』
 「実技と筆記ですか?」
 『んじゃな』
 「難しいんですか?」
 『東京はかなり難しいナ』
 「千葉は?」
 『それなりに』
 「確率は?」
 『ワシん時は、10倍くらいやったで』

ふ~ん
フグ屋はそうそう簡単に開店できないのか・・
フグ釣り船も、そうそう開業できないのか・・
ではでは、釣ったショウサイフグは、
ありがたく両手合わせていただきましょう。
骨もセンベイにいたしましょう。

えっ?誰でも釣れるかって?
根気があれば、誰でも釣れます。
毒にあたる心配はないかって?
ジャンボ宝くじ1等に2回連続で当たるより難しいと思います。
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                     フグ造りつくりました
 《釣りびと万歳》
 12月4日17:30~18:00 NHKBSプレミアムにて放送
# by ishimaru_ken | 2016-12-03 05:47 | 仕事
ああなったら こうなる お風呂では
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 今日は、
「ああ、それやった事がある」と納得のアナタと話したい。
やった事のない方は、いさぎよく撤退していただきたい。

お風呂の話である。
アナタが湯船に浸かっているとしよう。
足をのばし、
背中は斜めになった浴槽に横たわっている状態だ。
 (この背中斜めというとこがポイント)
あ~~~
気分よく、アナタは湯水を両手ですくい顔面にぶっかける。
ザバ~
っと、突然!
鼻の穴に、湯水がとびこんでくる
グファッ!
ふぐふぐふぐふぐ・・
鼻に入った湯水でむせてしまう。

この失敗行為を、アナタはやった事はありませんか?
「ない」という方はここで、退散しましょう、サイナラ。
「ある」という方と、ヒザをつき合わせたいです。
それも、「頻繁にある」というアナタと肩、組みたいです。

では、肩を組んだアナタにあらかじめ言います。
アナタは、因果応報が理解できていない人でしょう。
私も理解できていない人です。
つまり・・
 《ああなったら、こうなる》
この理論物理学の原理を無視する人たちなのです。

話を風呂場に戻します。
身体を直立させて、湯船に入っているならまだしも、
寝そべっている状態である。
首から上は、どう頑張っても、90度以上はおこせない。
下を向けない。
さあそこに、両手でかきあげた湯水を、ザブンと浴びせれば、
否が応でも、開口部の鼻の穴に湯水はとびこむ。
グファッ!

ここまでは、アナタも納得だ。
問題は、この後。
経験したハズの、この失敗が・・
さっきヒザつき合わせたアナタには、
役にたつことなく、再び風呂場で再現されるのである。
グファッ!
二度三度、いやいや、年に数回、イヤイヤ、
毎年々々、鼻に湯水を放り込んでいるおバカなのである。

では、そろそろ、肩・・組みますか
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# by ishimaru_ken | 2016-12-02 05:51 | その他
秋はイナダで
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 先日らい、イナダを大量に釣った話をした。
その日から、私の食事は、イナダ一辺倒になった。

朝、イナダのヅケ丼で目が覚める。
昼、同じくイナダのヅケでご飯を食べる。
夜、イナダの刺し身に、イナダシャブ
蒸しイナダに、イナダの煮付イナダ塩焼き

翌日も、イナダづくしが続く。
翌々日も、同じくイナダづくし。
四日目になって、さすがに刺し身はなくなったものの、
煮付けは、鍋の底に残っている。
残っているどころか、頭(かぶと)を煮たモノが、
冷凍庫にたくさん眠っている。
油断すると、解凍され、私めがけて襲ってくる。

いわゆる、イナダの逆襲!
 「おぬし、われらに手をかけたなぁ~~」
殺生の責任を、ジワリと問いかけてくる。
 「全部、喰えるんだろうなぁ~?」
無駄な殺生をしたのではないか・・という問いだ。

四日目の夕餉。
ヅケにしたイナダを、舌鼓で味わっていた。
「アナタは旨い!」
秋は、アナタにかけてみようと思う。
毎日3食、たべ続ける異様な偏食であるのだが、
アナタなら許せる気がする。
ちょっと違いの、アナタとイナダ。
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# by ishimaru_ken | 2016-12-01 05:41 | その他
家族の日
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 《家族の日》 大森青児監督
映画である。
うん・・・
観てしまった。
映画の内容は、できれば言いたくない。
だから言わない。

東京の新宿駅から、2分の場所にある映画館。
K’Sシネマでの上映だった。
そこでは12月9日までしかやっていない。
困った。
「是非観にいきなさい」と言うには日にちが、なさ過ぎる。

気に入った映画を紹介するのは、難しい。
「面白いから観た方がいい」などと、ありきたりの表現では、
先入観を植え付けてしまう。
観る方に、真っ白のままに観てもらう方法はどうしたらいいのか?
「まあ、観てもいいんでないかい」
などと北海道方言を使って勧誘してみる手もないではない。
しかし、「いいんでないかい」では、
「行かなくてもいいんでないかい」と受け取られかねない。
観て貰うには、
ある種、強引さも必要とされる。

そこで、こういう強引さで紹介してみたい。
「ボクは、この空気、好きでした」
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# by ishimaru_ken | 2016-11-30 05:54 | 仕事
いなだヅケ 差し入れ
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 イナダのヅケを大量に造る。
ドラマのロケ現場に、差し入れる為だ。
役者スタッフ合わせて、50人以上。
早朝から夜中まで忙しく働いているので、
常に腹ペコの人たちの集まりだ。
基本的に、毎食弁当。
朝弁当、昼弁当、夜弁当。
夜中にまで及ぶと、さらに弁当。
毎日弁当ばかりだと、さすがに疲れがとれない。

そこで、時折、ケータリングの食事が出る。
カレーやスパゲッティ、牛丼や焼肉丼といった、
色んな種類の食事が、専門のサービスで出される。
つまり、暖かいものが食べられる。
食事に潤いがあるというだけで、
きつい労働に耐えられるってえもんだ。

よし、生魚を食べてもらおう!
捕りたて釣りたてのイナダを、ヅケにするべく、捌いた。
釣り上げた20本を次々にさばいた。
捌いている途中で訪ねてきたヒロくんや、ケンジに、
サクにした身を、おみやげに渡す。
 「チョクんチにも、1本持っていって」
立ち寄った滝田くんにも、1本渡す。
お隣さんチにも1本づつ配る。
ご近所の友人宅にも刺し身で渡す。
アッチに1本、ソッチに1本。
随分減ったと思いきや、まだまだ、クーラーに眠っている。

仕込みが終わった。
ズンドウに、身とネギと生姜、それに特性のタレを入れる。
昼飯の時、それぞれのご飯にのっけて食べてもらう。
刺し身に興味がない人でも、ヅケとなると、目の色がかわる。
ご飯のお代わりをするようになる。

さて、ロケ現場にズンドウが置かれた。
あっという間に、5本のイナダヅケが消えた。
味は好評であったが、絶対量が足りなかった。
スタッフの腹は、予想以上にでかかった。
よし、わかった。
次のロケ日前日に、イナダ釣り再チャレンジしよう。
次は、少ないと言わせない!
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# by ishimaru_ken | 2016-11-29 05:32 | 仕事
イナダ爆釣中
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 《イナダ爆釣中!》
釣り新聞に、見出しが青々を掲載されている。
見るからに旨そうなイナダ(ブリの青年魚)が、
ひとり何十本も釣れていると騒いでいるではないか!
この魚の場合、匹ではなく、本である。
一匹二匹と、蛙のようなチンマイ数え方ではなく、
ダイコンだの丸太だのを数えるように、
イッポン、ニホンと呼ぶ。

よし、くりだそう!
神奈川県の三浦半島の遊漁船に乗りこんだ。
剣崎の沖合いで、釣り糸を垂れる。
早朝7時。
数十隻の船団が、集まってくる。
それぞれの船に10人以上のイナダファンが目を輝かせている。
たとえ釣り過ぎても、持ち帰る自信がある人たちばかりだとみえる。
「はい、どうぞ」
隣の船の船長の合図のアナウンスが聞こえてくる。
 「50メータ」
今度は後ろの船の船長のマイクだ。
 「55メータから誘ってみて」
前の船だ。
 「おお~もうきたよ!」
おお、我らの船で早くも、一匹目が船上におどる。
(しまった、匹と言ってしまった)
っと、その時、
ギュ~~~ン!
抱えていたわが竿が、折れんばかりに海面に突き刺さる。
持ち上げようとするが、相当の力強いつっこみだ。
リールを巻く。
ゆっくり巻いていると、周りの人の糸にからみ、
イナダがバレてしまう。
ここで、電動リールなるものが登場する。
電気の力で、高速に巻きとるマシンだ。
その昔、このマシンが登場した折には、
 「あんなインチキ、釣り氏のなおれだ!」
毛嫌いされたものだった。

しかし、そんな事言ってる場合じゃない。
人力で高速に巻き上げるほど生易しい魚ではない。
船のアチコチで、電動リールの悲鳴のような音が響く。
揚がってきたのは、まさにフクラハギのように、
ぶっくら太った青々としたイナダ。
まだ生きているのに、刺し身の味を想像して、
興奮してしまう。

イナダを水のタルに入れる間もなく、次の仕掛けを投入する。
すると、すぐさま、
ギュ~~~ン!
太陽があがったばかりというのに、入れ食いとなる。
周りの船を見ても、常にイナダが空中に舞っている。
実際は、風が強く、船は大揺れしているのだが、
そんな事気付きもしない。
ほとんど闘いと言っていい。
重量あるイナダを船中に揚げるのに、素手でテグスを掴むので、
手のひらが真っ赤になる。
傷だらけになっている。

お陽様が、45度に上がった頃、
一息ついた。
改めてあたりを眺め回す。
まず、自分のカッパ上下は血だらけだ。
イナダの血抜きをした時に浴びた返り血だ。
恐らく顔にも付いているだろう。
これ以上大きいのはないと思われるクーラーボックスに、
20本のイナダが、氷づけになっている。

 「あの人に1本」
 「彼の家に2本」
 「あいつんチに1本」・・・
指を折って、まだ釣っていいものか計算している。
 「そうだ、明日のドラマのロケに差し入れしよう!」
ロケ現場で、イナダのヅケを作ろう。
50人分として、5~7本のイナダが必要だ。
よし、もう少しがんば!
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# by ishimaru_ken | 2016-11-28 05:50 | その他



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
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