クーラーに憧れて
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~昨日のつづき~

役者として、何者でもなかった時代。
アパートに殆ど家具らしきものが無かった時代。
欲しかった電化製品は何?

 《クーラー》

真夏がとんでもなく暑い大都会東京。
夜になっても、昼の暑い大気が、たゆたっている下町。
土がないセイで、気温が下がらない。
おまけに、クーラーのないアパートは、
窓を開けっぱなしにして、夜を過ごすしか手立てがなく、
隣のアパートやマンションのクーラー室外機から噴き出す、
熱風をいや応なく浴びている。
そんな時、憧れとして、つぶやいた。
 「クーラー欲しい」

部屋には、冷蔵庫もある、洗濯機もある。
(白黒だが)テレビもある、ラジオもある。
電化製品という言い方でいえば、トースターもある。
まだ電子レンジが世の中に無かった時代。
私の熱を冷ますには、
けたたましく音をたてて回る扇風機だけが頼りだった。
しかし・・・
暑い暑い真夏の二か月間、
爆裂しそうな身体の暑さを冷やす道具が欲しかった。
 「クーラーが欲しい」

なぜか私の中では、クーラーは贅沢品と捉えられていた。
タクシーに《冷房車》の表示があり、
電車にも《冷房車》の張り紙があった時代。
つまり、世の中がすべて冷房完備になる以前の話だ。

私を冷ますには、水に浸かるしかない。
ヨシッ
バスタブに水を張る。
首までつかる。
しばらくすると、水が生暖かく感じる。
ヨシッ
シュノーケルを顔に装着し、頭の先まで水中に没する。
しかし、この状態では身体が浮き上がってしまう。
ここで、用意していた大きな石が登場する。
風呂ブタを閉め、その上に石を乗せる。
隙間からシュノーケルを突き出す。
シューシューシュー
無の境地に近づこうとしている。

《水中座禅》と私は呼んでいた。
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# by ishimaru_ken | 2017-07-24 05:56 | 昔々おバカな話
電化製品に飢えた時代
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 部屋に、何の電化製品が来たら嬉しかったか?

一人で住むようになって、最初に買った電化製品は、
《冷蔵庫》
大学時代の春に上京したのだから、夏に向かう学生として、
暑さ対策が急務だった。
冷たいものを保存する冷蔵庫は、憧れの対象だった。
冷蔵庫さえあれば、文明人なのだと、自覚できた。

「えっ、テレビじゃないんですか?」
その質問は、正しい。
正しいが、テレビは、食堂やレストランで見ることが出来た。

「えっ、洗濯機じゃないんですか?」
この質問も正しい。
しかし、洗濯は、今でいうコインランドリー、
つまり、銭湯に洗濯機があった。

「えっ、暖房機じゃないんですか?」
こいつは、困った質問だ。
やがて秋になり冬になる。
暖房器具は必須アイテムに違いない。
しかし、青春とは、熱いカタマリだ。
真冬の寒さなど、なにするものゾ!
どうしても寒い夜は、布団の上に重いテーブルなどを乗せて、
ごまかしたものだった。

したがって、最初に欲しかった電化製品は、
《冷蔵庫》なのである。

では・・・
その後の貧困時代。
役者として何者でもなかった時代。
年収のほとんど無かった時代とでも言おうか、
その時代に、欲しかった電化製品は何だったか?
明日、その答えを・・・
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# by ishimaru_ken | 2017-07-23 05:47 | 昔々おバカな話
後藤ひろひと氏 宇宙飛行士になれるか?
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 舞台を観に行った。
後藤ひろひと氏が、作演出の舞台だ。
まず楽屋に向かう。

「はい、コレ」
プレゼントとして持っていったのは、
宇宙研究所のジャクサで売っている、
《真っ白のジグソーパズル》
二種類を渡した。
99ピースと204ピース。

真っ白のジグソーは非常に難しい。
コレは、宇宙飛行士の試験に出される問題。

その夜・・・
後藤氏から、メール写真が届いた。
99ピースの最後のひとかけを差し入れる瞬間の写真。
顔が写っていないのだが、自慢気なのが伝わってくる。
普通、出来上がった完成写真を送ってくるもんだが、
さすが演出家、完成の一歩手前の刹那に、
驚きのため息を漏らさせようとしている。
うむ・・
いとも簡単に成し遂げられてしまわれた。

さて、問題は、次の204ピースだ。
99と204の差は、果てしなく大きい。
そうそう簡単に解ける問題が、
宇宙飛行士に出されるワケがない。
昨年、私も204ピースに挑んだのだが、
艱難の末、挫折してしまった。
宇宙飛行士になれなかった。

さあ、後藤氏は、何日でクリアできるのだろうか?
それとも、挫折を味わい、
マーズアタックを断念するのだろうか?e0077899_929581.jpge0077899_9291835.jpg
      

     成功か            挫折か?        
# by ishimaru_ken | 2017-07-22 05:27 | その他
自販機の村
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 畑の中を散歩していた。
すると・・・
ズラリと並んだ、マシンがあるではないか!誰がどう見ても、
自動販売機の行列だ。
パッと見、20台はくだらない。
歩みよる。

ご紹介しよう。
まずは、
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菓子の自販機
 次に
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パンの缶詰
中身はどうなっているのか?
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 おつまみ自販機
焼き鳥や、おでんの缶詰だ。
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そば自販機
え~とコレは、お湯が入って出てくるのではないようだ・・残念
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ラーメン自販機
コチラもたぶん、カップのままだと思われる。
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ポテト自販機
ポテトチップスだけの自販機である。
ふ~ん。
で、次の自販機の前で、お金を握りしめていた。
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《トースト自販機》
宣伝写真が非常にそそる。
実に旨そうだ。
トーストの焦げる匂いまでしてきそう。
値段は、200円だそうだ。
ポケットに突っ込んだ手の指の間に200円を握りしめている。
気付いたら、投入していたではないか。
40秒待った・・・
ガタンッ
銀紙に包まれた四角いモノが出てきた。
アチチチチッ
そっと剥がしてみた。
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ポワ~ン
バタートーストのいい香りが広がる。
家まで持って帰るまで待てない。
畑の中でかぶりつく。
味は・・・とても懐かしい味だったと表現しておこう。
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# by ishimaru_ken | 2017-07-21 05:40 | 謙の発見!
真夏のスイカ
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 夏は、スイカに支えられている。
スイカが、私の夏を持ちこたえさせてくれている。

子供の頃から大好きで、大人になっても、大大人になっても、
まだ同じ好きさを保っているモノは、なかなかない。
真夏の炎天下で大汗を流し、やっと辿り着いた我が家に、
スイカを見つけた時ほど、ホッとする事はない。
思わず、まあるい緑色の頭をなでてやる。
(頭とは、ツルがついている方だ)
ヨシヨシ、軽く叩いたりもする。

シャクッ!
包丁を入れる瞬間が、至極のひとときだ。
切れるというより、裂けてゆくスイカのきっぷのいいことヨ!
ザコンッ!
割れた途端、両側にゴロンと転がる赤い日の丸ふたつ。
なんとも言えぬ、あま~い香りがひろがる。

このまま、スプーンでほじってもいいのだが、
やはりスイカには、角が似合う。
食べ始めは、角に喰らいつきたい。
望むらくは、鋭利な角だ。
シャクシャク
工作作業がつづく。
やがて、二等辺三角形の見事な、料理が出来上がった。
スイカは切っただけで、料理と呼ばれる。
切られた断面が、これほど美しい果物もない。

自転車、バイオリン、楽譜が、
人間が作り出した三大完成物と言われているが、
そこに、スイカを並べていただきたいほどの完成物であると、
真夏の私は、信じている。
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# by ishimaru_ken | 2017-07-20 05:32 | その他
熱中症にかからない私
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 そういえば、熱中症にかかった記憶がない。
その昔は、日射病、もしくは熱射病と言われていた。

「麦藁帽子かぶらんと、日射病になるど~」
真夏の大分県では、頭のてっぺんから、
お日様の刺激が落ちてきた。
髪の毛があろうが無かろうが、頭の皮が痛い。
刺激的な陽射しに、クラクラしていた。
友達たちは、時折、日射病に倒れた。
熱射病にも倒れた。
しかし・・・
なぜか、けんじろう君は倒れなかった。

時は隔てて、昨日。
 「34℃を超えるでしょう、暑さ対策に・・」
テレビで呼びかけられたのだが、
知人宅の庭の雑草が気になり、マシンを抱えて乗り込んだ。
ギュィ~~~ン!
バリバリバリバリ
得意げに、草を刈ってゆく。
草のある場所とは、ムッとする<草いきれ>地帯である。
いわずもがなの、高温多湿地帯。

小一時間刈っていると、着ていた長袖ティーシャツが、
ビッショリになった。
小二時間刈っていると、ティーシャツどころか、
下半身まで、プールに浸かった状態になった。
アゴから、水道の蛇口の閉め忘れのような、
三角形のタレ水が落ちている。
ポトポトではなく、ツル~~と流れ落ちている。
一滴の水を飲んでいないのに、この状態だ。

「終わりましたヨ~」
広い庭を刈り取り、草を掃き集め、仕事は終わった。
(仕事ではないのだが)

うむ・・熱中症にはなっていない。
その理由は、おそらく、汗の量と関係しているのではないか?
膨大な汗を、意味なくかく私である。
頭の先から、足の裏まで、ビショビショになる体質だ。
機械に冷却装置が装備されているように、
私の身体には、必要以上に冷却装置が備えられているらしい。

時折、思うのですが・・
汗って、売れないものですかねぇ~
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# by ishimaru_ken | 2017-07-19 05:38 | その他
初キャンプ
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 キャンプを初めてしたのは、いつだろう?

親に連れていかれた記憶はない。
中高生の時代でもない。
大学で上京した東京時代である。
17才。
コレをキャンプと呼んでいいのかどうか・・
埼玉県の山中、テントを張って星空を眺めていた。
なんでそんな事をしていたのか?

「○○彗星が、接近しています」
テレビで、今夜、流星群が観られると煽られた。
スワっ
慌てて、下宿アパートをとびだした。
背中には、リュックに簡易テントが積まれている。
電車で、なるべく山奥に行ける駅まで行った。
改札を抜け、日が暮れるまで、山の稜線を目指した。
どんよりとした日暮れ。
山の上で、テントを張った。
初めてのキャンプと呼ぶには、いい加減。
そりゃそうだ。
無計画でとびだしたので、食料や飲料は、
ほとんど持っていない。
コンビニも、ペットボトルも無い時代。
水も、お茶も売ってなかった時代。
水筒に入れた水と、パン屋で買い求めた食パンが、
今夜の食料だ。

テントを張るペグを、カナヅチで打ちながら、空を仰ぎ見る。
う~ん、曇っている。
気象情報も確かめずに、出かけた。
とはいえ、その当時(45年前)気象情報を知るすべがなかった。

いつか晴れるのではないかと、首を空に向け、
食パンの耳をかじりながら、
初キャンプを満喫していたのであった。
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         《狐のボタン》
# by ishimaru_ken | 2017-07-18 05:52 | 昔々おバカな話



石丸謙二郎
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