昼間っから、野外でバーべーキューをしばしばやる。
ビールがシコシコ空けられ、肉が煙をあげて焼かれる。
先日も、海岸で砂地に座り込み、宴が開かれた。
潮風に吹かれながらの食事ほど気持ちの良いものはない。
時間が経つのも忘れてしまう。
そう、ほんとに忘れてしまったのである。
昼間っから飲んでいるとは云え、
いつか、
日は暮れるものだ。
ところが、だんだん日が暮れるその状況に誰も気づかなかった。
相手の顔もよく見えないというのに、
照明を点けるという、単純な行為に考えが及ばなかった。
手探りで、肉を喰らい、ビールをあおる。
笑顔の真っ白い歯だけが、よく見える。
最初にハッと気づいた私が、写真をフラッシュ無しで撮った。
そして皆に、暗い旨を伝えようとして・・やめた。
暗かろうが、見えにくかろうが、どうでもいいのだ。
野外とは、そうしたもんだ。
どこでもすぐに明かりを点け、
又、点けっぱなしにする習慣はいかんぞ。