ラティス
ペンキを塗るのは楽しい。
世の中的にも、
ペンキを塗りたがるお父さんが増えているそうだ。
失敗しても、やり直しが出来るあたりに、
ペンキ塗りの魅力が隠れていそうである。
その中でも今、最も流行っている
ガーデニング系の木造物は、コレらしい。
<
ラティス> と呼ばれている。
材木がバッテン(×)に組み合わされている。
見た目は良い。
庭を飾るには、お手軽で素敵な雰囲気を演出してくれる。
ところが、このラティスがペンキ屋さんにとって
大きな問題なのだ。
ラティスは屋外に設置する為に、
防腐効果のあるペンキを塗る。
私も塗った。
塗った私の感想を言おう。
「もの凄く、大変だ!」
そもそもペンキというモノは、
平面に塗られる事を良しとしている。
凹凸を嫌っている。
よもや、奥まった場所など塗られるのを嫌う。
なのにコイツは。凹凸デコボコ塗り難いこと極まりない。
同じ広さを塗っているのに、
平面の板の、数倍の時間が掛かる。
いったん塗り始めたお父さんが、
余りにも、時間と労力が掛かり過ぎて、
イヤ~ンと放り出してしまい。
つにには、ペンキ屋さんに依頼してくるのだそうだ。
どうにかしてくれ・・と。
私の感想を、もう一回言おう。
「ラティスは嫌いだ」
ペンキ職人であり、色の魔術師であるケンジの感想も聞こう。
『ラティスは、
大嫌いだ』
イシマル「ところで、ラティスって、なに語?」
ケンジ『知らねえナ』
そんなラティスが、ガーデニング界で肩を振っている。
ラティスを6枚も塗った偉い人 しかも二度塗り