今、センベイをボリボリ食べながら、
「ああ暇だなあ」と呟いているあなた。
では、<
センベイの正しい食べ方>を教えましょう。
センベイを一枚、取り出して、顔は、天井を向く。
その額の真ん中に、センベイを乗っける。
さあ、ヨーイドンだ。
センベイを顔面上をズルズルと動かして、
最初に、センベイを口に咥えた者の勝ちである。
(いつの間に、競争になったの?)
顔をクシャクシャと動かして、センベイを移動させるのだ。
手を触れてはいけない。
移動手段は、重力と、
顔の筋肉だけである。
額から真っ直ぐに口に向かうと、鼻という、障害が立ちはだかる。
従がって、右か左かどちらかに迂回しなければならない。
顔面の良く動く方を選んだほうがいい。
というより、コレをやると、どちらの顔面がよく動くか解る。
クシャクシャ
額から、眉を経由し、目の上あたりで不安になる。
このセンベイに、粉は付いてなかったっけ?
目を開いていると粉が入るんじゃない?
クシャクシャ
次にホホの段階に差し掛かる。
ココが鬼門だ。
焦ってセンベイを落っことす人は、大概ココで落とす。
急ぎすぎる余り、顔を傾け過ぎるのだ。
クシャクシャ
いよいよ、口元までやってきた。
口髭を生やした男性の場合、やっかいな事になる。
流石に、髭を乗り越える事が出来ないのだ。
そんな方は、ハナから挑戦しないか、髭を剃りなさい。
鼻の横まで達したセンベイをキャッチするのは、
舌である。
舌をベロ~ンと差し上げ、センベイの端っこを吸い付ける。
タコの吸盤のように使って、センベイを取り込む。
最後は歯でがっちりキャッチすれば、成功だ。
やったね。
この競争遊びは、決して恋人同士でやってはいけません。
結婚して1年以内も、よしましょう。
意味わかるよネ。
なぬ・・?センベイはないけど、ビスケットならあるって?
だからぁ、ビスケットは目に粉が入るから駄目だって!
なぬっ・・どうしてもやりたい・・?
よしわかった、
ビスケットの競争は、明日教えてあげる。
モモタロスの椅子