<鱧>
読めるかな?
はもである。魚のハモである。
魚偏に豊と書くくらいだからして、でっぷり肥っている。
でっぷりのくせして、小骨が多い。
ところで、ハモとアナゴはどう違うのだろう?
その前に、ウナギとアナゴはどう違うのだろう?
二種類を見て、どっちがどっちだとすぐに解る人!
あなたは偉い。
随分と、
どっちかを食べましたね。
二種類を並べると、色の濃い方が、ウナギであり、
ぬめりの多い方が、ウナギだ。
しかし、
一匹づつを見ると、
「君はどっちなの?」と、質問してしまう。
そこで、登場するのが、ハモだ。
ハモは、明らかに体格が良い。
「アナゴをそのまま、肥え太らしてみました」
っと、但し書きを付けたくなる。
では、なぜ、
アナゴはハモほど肥え太らないのだろうか?
私はその謎を、ハモ料理を食べながら、腕を組んで考えた。
その結論だ。
アナゴってのは、穴子と書くくらいだから、
穴の中に住んでいる。
穴の直径は、まあまあ決まっているとすると、
その
住居以上に大きくなれないのではないだろうか?
それに比べ、ハモは、砂場で貝を食べて暮らしている。
泳ぎ回っている。
家を持たない。
だから、いくらでも大きくなれる。
な~るほど、
魚は、居住空間の大きさが、
魚体の最大値を決めるのかもしれない。
だからと云って、人間にそれを当てはめられないからネ。
私は、父親のせいで、随分大きな家に住んだのだけれど、
ちっとも、大きくならなかったもんネ。
身体も、内容も・・