「暑いなあ~」
つい愚痴をこぼしてしまう。
「暑いなあ」と云う
文章ではなく、最早、
感嘆詞になっている。
「ああ~」とか、「ひえ~」とかと同じ感嘆詞とでも云おうか・・
昨日も、ミュージカルの舞台袖で、思わずつぶやいた。
「暑いなあ」
その時、思ったのだ。
「暑いなあ」という言葉と「寒いなあ」という言葉は、
どちらを多く使っているだろうか?
私は、圧倒的に、「暑いなあ」派である。
言葉が喋れるようになってこのかた、
「寒いなあ」の10倍くらい、「暑いなあ」と口にしたハズだ。
『そら、あんたが、九州出身だからじゃろ』
という指摘もあるだろうが、東京に出てきてからでも、
やはり、「暑いなあ」派に変わりない。
ここで、「暑い」と言うのと、「寒い」と言うのと、
どちらが単純に
頻度が高いかを検証してみよう。
東京に於いては、暑い日と寒い日は、ほぼ同数あると思われる。
室内も冷房と暖房があるので、イーブンだと考えてよい。
よって、「暑いなあ」「寒いなあ」は同数だ。
では、連発はどうだろう?
寒いとき、「さむいさむいさむいさむい・さむさむ・・」
と連発して、身体を縮めることがあるよネ。
それに対して、暑いとき、
「アツアツアツアツアツゥゥ~~」
とうなりながら、団扇で扇ぐ。
ふむ、これもイーブンか・・
だのに、私はなぜか、「暑いなあ」ばかりを口にしている。
これは、寒い状態よりも、暑い状態に対して、
我慢が足りないと非難されても仕方がない。
「あんたが、暑いなあを連発すると、
暑苦しいんだよ!
それが証拠に、
寒苦しいとは、言わないだろ!」
虹の中を走るウインドサーフィン