<抱き枕の悩み>
抱き枕って、使ってる?
終身時に、長細い抱き枕を、腕と足で挟んでいると、
身体が休まると言われている。
では、その状態を再現してみよう。
今、私は敷布団の上で、
左を向いて横になっている。
つまり、左耳が枕についている。
その状態で、抱き枕を抱いている。
さあ、
寝返りだ。
グルリ・・
抱き枕を抱いたまま、180度向きを変えた。
今度は、右耳が枕についている。
これは、何の問題も悩みもない。
通販の写真でも、問題は起きていない。
ところが、通販の写真に
決定的な誤りがあるのだ。
実際我々が眠る際には、
掛け布団を掛けている。
だから、抱き枕は掛け布団の中で、抱きしめているのだ。
通販の写真のように、むき出しで抱いているワケではない。
さあ、ここで問題が起こる。
先ほどと同じ行為を繰り返そう。
左から右へ、向いてみよう。
グイッ
ん・・?布団が絡んでくるナ。
そのまま右へ右へと動かすと、布団が
ミルフィーユみたいに
シワになってタタマレてゆくではないか!
結果、たたまれてしまったミルフィーユ布団は、
みんな右側に移動してしまい、
私の背中は、むき出しである。
寒い。
抱き枕無しで、寝返りをうっても、布団はさほど移動しない。
ところが、抱き枕を抱いている手足が、引っ掛かりとなって、
ミルフィーユを形作るのである。
これでは、風邪を引いてしまうではないか!
そこで、私が考えた対処法は、こうだった。
もう一本抱き枕を用意し、2本を両側に置いておくのである。
ヤッタ~!
この画期的方法で、私の安眠は約束される筈だった・・
しかしである。
夜中に寒さで目覚めると・・・
片側に抱き枕が2本固まっていたのだ。
ミルフィーユ状態の布団にまみれて・・・