私は今、驚いている。
滅多に出来ない体験をしてきたのだ。
滅多どころか、そんじょそこらでは出来ない体験である。
事の発端は、このコーナーの
2006;1月19日《諜報員008》
に載せた、一枚の写真からだった。(冒頭の写真)
ある日、新幹線に乗っていた私は、
窓の向こうに見える富士山をカメラに収めようとしていた。
パシャリッ!
シャッターを押したその刹那、
何か黄色い物体が、窓の向こうを通過したのだ。
それこそが、今回私が乗車した列車、何を隠そう・・
<
ドクターイエロー>
今や、ほんとに実在するのかしないのか・・
都市伝説とまで言われているドクターイエローである。
ドクターイエローを見た人は、幸せになるとまで囁かれている。
今、初めて聞いたという方は、耳をかっぽじって聞くがいい。
あぐらを組んでいる御仁は、正座するがいい。
鉄道マニアもさることながら、子供達の間では、
ドクターイエローに乗車するなどという行為は、
宇宙船に乗ったという言葉に匹敵する快挙なのだ。
その快挙から帰還し、興奮冷めやらず、
今、キーをブッ叩いているのだ。
最初の写真が、いかに稀有な写真かを説明しよう。
つまりだネ。
270キロと270キロで摺れ違うからには、
相対スピードは540キロである。
秒速に直すと、
150m。
ドクターイエローの車体の長さが
150m。
従って、ぴったり
1秒しかチャンスがない。
さらに、ドクターイエローは10日に一本しか走っていない。
時間も不定期(秘密)。
すなわち、チャンスは、
・・・1秒/10日
・・・
1秒/864000秒
恐らく、日本で唯一の写真ではないかと自負していたら、
それを見つけたテレビ局の方が、
ほんだら、乗りませんか?
と誘ってくれたのだ。
(たぶんそんな経緯だと思う)
そして、私は、東京駅のホームにいた。
「えっ?ドクターイエローは東京駅から出るんですか?」
ふふふ、私も驚いたのだが、
新幹線のホームから堂々と出発するのだ。
その話は、紙面の都合上、明日に・・
(紙面ってなんだぁ?)
《9月6日;夜7時、<おとなのソナタ> TV朝日系列》