I LOVE 手羽先
鳥の手羽先が好きである。
手羽先とは、手羽の先の事であり、
手羽元でもなく、ウイングでもない。
ジャックナイフの形をしたウイな奴だ。
手羽先に関しては、どんな料理方法でも許せる。
から揚げ、煮つけ、鍋、焼き、なんでもござれだ。
もし、世の中から、手羽先が無くなったら、
と考えただけで寂しさが込み上げてくる。
これまでも、随分と手羽先のお世話になってきた。
手羽先に支えられてきた。
ダイエット明けに、真っ先に手を出すのは、手羽先だ。
デパ地下で迷った時には、手羽先をカゴに放り込めばいい。
ここぞ! というお祝い事には、手羽先が添えられていた。
キャンプで、炭焼きと云えば、手羽先が焼かれている。
「手羽ばっかり食いやがって!」
という、ニワトリさん達のお叱りの声もあろうが、
この先も、ずっとお世話になり続けると思われる。
我が家に、食事に訪れた友人達は、好き嫌いに拘わらず、
手羽先を大量に食わされる羽目になっている。
エスカレートすると、
手羽先をオカズに手羽先を食べさせられる。
「たまには、本体を・・・」
などという甘えた食事は許されない。
そして、骨までシャブリ尽くし、軟骨まで、
コリッと食べてくれた人には、感謝の言葉が贈られる。
「君は、手羽先食いの達人だ。鶏さんに代わって、ありがとう」
『え~そんだけぇ!』
「はい、そんだけ」
デイゴの花が咲き