このコーナーに足繁く通って下さる方には、
もう御解りかもしれないが、私が食い物で弱いのは
<トン>の付くモノだ。
トンソク
トンカツ
トン骨スープ
トン・・そう、豚である。
ブタのうま味に、日々是れ、打ち震えているのである。
ブタの肉ばかりでなく、足だの骨だのにまで、
造詣を深めているのだ。
そんなものでは収まらず、豚の内臓にまで、関心が及び、
《
とんちゃんの店》
なんて看板があったら、バキュームで吸い込まれる如く、
入店してしまうのだ。
とんちゃんとは、焼きとんの店である。
《豚の様々な部分を焼いて食べようではないか!》
と、
匂いを撒き散らしている店である。
っとそこに、
「おう、豚のすべてを食い尽くそうではないか!」
と、鼻息荒く歩いて来たカモが、その
匂いに引っ掛かる。
朝からトンカツを食い。
昼に、トンコツラーメンを食った筈のカモが、
性懲りもなく、あの魅惑たっぷりの匂いに立ち止まる。
しばし、溜息をついていたカモは、やおら、目を輝かせ、
とんちゃんのノレンをくぐる。
私は不安のなることがある。
<とんちゃん>が、もし
非合法薬物指定されたとしたら・・