「♪ 霧ぃ~にぃ~抱かれてぇ~♪」
と布施明によって歌われたのは、<摩周湖>
その日、私は網走にいた。
北海道地図を広げると、すぐ近くに摩周湖が書いてある。
ならばってんで、レンタカーを借り、イシマル探検隊は、
一路、摩周湖へ。
ところが、北海道はやはりと云うか、当然と云うか、
広かった。
信号のない道をコレでもかコレでもかと進む。
都会では、さして役に立たないカーナビが、懸命に働いてくれる。
とは言え、縮尺を200mに設定してあるにも拘わらず、
一本の道以外、何も表示してくれない時間が過ぎる。
結果から言うと、途中コンビニは、ついに現れなかった。
着いた。
兼ねてより、一度来たかった、
一度見てみたかった摩周湖に着いた。
ジャ~~~ン!
展望台に上がると、ドラの音が、鳴り響いた気がした。
摩周湖は大きかった。
観光写真では、外輪山を含む湖全部が、
一枚の写真に収まっているが、
我らのデジカメでは、とても収まりきれない。
肉眼で望んでも、首を振らなければならなかった。
湖までの崖が、激しくそそり立っており、
一般人では、とても降りてはいけない。
「湖面には降りれません」
との案内書の説明書きに、思わずアゴをひく。
その夜、網走の方に、摩周湖の話をすると、
「えっ、
湖が見えたって?そりゃ、珍しい事もあるもんだ!」
と、感心されてしまった。
いつも、
霧につつまれており、よっぽどの僥倖が無ければ、
湖面は見えないんだってサ・・
ふん、イシマル探検隊をナメンナヨ。
その探検隊が首を180度グルリと回すと、
その方向にも、湖があるではないか!
よし、あっちにも行ってみよう!
水の色の違いは、雲の影である