「キャンニュースピーク、イングリッシュ?」
街中で白人さんに、声を掛けられた。
『ア、リロ』(少しだけ)
応えながら、首を廻してみるが、回りに誰もいない。
「.x9548」^9うh vheipa:cs;l f」peu]] ?」
何かをウッタエテいるのは解るのだが、チンプンである。
「m7x:-pUOd,fmy,ピザm7c-4/z」
カンプンである。
ん・・?今、
ピザって言わなかったかな?
『ピ・・ザ?』
「イエ~ス、ピザ、ピザ!」
ふ~む、どうやら
ピザが食べたいらしい。
ピザを食べたくて、ニッポンの街に出たものの、
そうそう簡単に見つからない現実に、慌てふためき、
よりによって私に声を掛けたらしい。
よりによって・・と云うのはだね。
私のイングリッシュは、あいにく自慢できない。
なんせ、ニューヨークのレストランで何を食べるかと聞かれ、
「アイアム、パン」
と答えた実績を持つ。
おまえは、パンか!
しかも、パンはフランス語やろ!
その私が、日本語で考えている。
ピザなら、イタリアンレストランだな。
そう簡単には見つからないな。
簡単な構文が浮かんできた。
『ドゥーユーライク、ピザ?』
しまった・・好きか嫌いかは、
今、質問するべき内容ではないな。
『ハウロング・・ウオーク?』(どの位歩けるか?)
キョトンとしている彼。
私についてくる気はないようだ。
そうだ、アレだ!
『ドゥーユーノー、
ピザ~ラ?』
「ピザ~ラ?」
『イエ~ス、
たくはい・・』
え~っと宅配は何だっけ?
レンタルじゃなかった・・あ、そうだ!
『テイクアウト、ピザ』
「テイクアウト?」
あっ、違う、それは、
お持ち帰りだ。
『ノーノーテイクアウトノー』
え~とぉ・・・そうだ!
携帯電話を取り出す。
『テレフォ~ン、ピッピッピ、
ヘイ!ピザカモーン!』
「オオ~グレイト!」
なんだかね、解ったらしいヨ。
んで、そのあと、
彼が泊まっているホテルのフロントに連れていって、
ピザ~ラに注文して貰ったのさ。
あのね、最初から、
ホテルで、ききな。
街には、おいらみたいな奴が、ウロウロしてるんだぞ。