~一昨日からの続き~
京都の紅葉狩りを自転車で廻っている私である。
すでに、3箇所の
人ごみを鑑賞してきた。
失礼、
人ごみは言い過ぎだ。
迷える雑踏だ。
ならば・・
よし、広い場所に行こう・・と狙った先は。
<南禅寺>(なんぜんじ)
京都の東に位置し、<哲学の道>だの、
静かな佇まいを見せる地域である。
である筈だった。
静かな佇まいに、紅葉を重ねて、私の頭の中は、真っ赤だった。
しかして、
1時間掛けて、我が自転車が、南禅寺に辿りつこうとしていた。
いたのだが、南禅寺の1キロ近く手前から、
自転車に乗っていられなくなった。
私は、京都の紅葉を甘くみていた。
日本中、いや世界中から、
ソレを見ようと集まってくる人々の情熱を甘くみていた。
自転車で買い物帰りに立ち寄る気軽さはそこにはない。
南禅寺周辺に、いったい
何万人が歩いているのだろうか?
いや、万の上の単位だろう。
この南禅寺に落ちている落ち葉を、
一人の観光客が一枚拾っていったとしたら、
恐らく、落ち葉は無くなるナ。
(注意;落ち葉は拾ってはいけません)
などと思索を巡らし、人間をかき分けていたら、
寺にソグワナイものが出現した。
なんだコレは?
レンガで造られたアーチ型の構造物だ。
アーチをくぐり抜け、上部を覗きに坂を登る。
そこには、水が流れていた。
水路であった。
ん・・?
この水はどこから?
案内板によると、
水は琵琶湖から引かれていると云う。
琵琶湖から?
そう云えば、京都の知人が、
「賀茂川の水は、
琵琶湖の水でっせ」
と言っていたのを思い出した。
『そんなバカな・・京都は山に囲まれているのに』
と返事をしたのも、思い出した。
紅葉狩りは、探検隊の様相を見せてきたではないか!
明日に続きます・・
芝居のカキワリのような橋脚