~続き~
<インクライン>
京都の東に、南禅寺と云う大きな寺がある。
そこに、
水の噴き出し口がある。
琵琶湖の水が、とうとうと流れだしている。
なぬ?
琵琶湖から京都へ水を流しているですと!
そうなのだ。
明治20年代に、琵琶湖から、
水路を掘った偉人がいたのだ。
滋賀県の琵琶湖は、京都よりわずかに標高が高い。
その標高差を利用して、
水を傾けようと考えた人がいた。
検証をしてみよう。
琵琶湖と京都は以外と近い。
私が自転車で走ってみたが、1時間で着いた。
直線距離で7~10キロほどだ。
ただし、<山>がある。
つまり、水を流すには、その山にトンネルを掘るしかない。
だから、掘った。
掘って掘って、掘り進んだ。
掘った先に、京都の南禅寺の境内に、ボコっと出た。
出たのは良かったのだが、思ったより高い位置に出てしまった。
京都盆地を見下ろす位置に出てしまった。
さあ、どうする?
かの偉人は考えた。
「この水路を船が進んでくるナ、
最後の最後に落差のある崖に出会うナ。
よし、ココに、斜めに鉄道を敷こう!」
水路を進んで来た船を、そのまま、
鉄道に載せようと発想したのである。
しかして、鉄道が作られ、こう呼ばれている。
<
インクライン>
ええと、ここまで説明して意味が解らない方・・
アナタが正解です。
そのインクラインを目の当たりにして、解説書を見た私ですら、
インクラインの意味が解らなかったですモン。
始めて聞いた言葉ですモン。
そもそも、<インクライン>とは、
<イン クライン>なのか、<インク ライン>なのか、
<インクラ イン>なのか、表記しておくれよ。
謎が渦巻いたアナタ、今こそ!
「そうだ、京都へ行こう」
こんな事はしていいけど
こんな事をしてはいけません