~続きの続き~
自転車による紅葉狩りは、まだまだ終わらなかった。
もうすでに、30キロほど走っているのだが、
まだまだ、紅葉を浴びたい。真っ赤になりたい。
黄色にもなりたい。
辿りついたのは、<京都御所>(ごしょ)
さすがに広い。
歩いたのでは、一周するにも日が暮れる。
道幅も呆れるほど広い。
自転車で正解だった。
ペダルをこぎ出す。
あれれ? タイヤがグラグラする。
そうか、ここには砂利が敷かれてある。
走りにくい事、甚だしい。
止まってしまったら、発進すら難しそうだ。
っと、前方に、自転車が軽快に走ってゆくではないか!
縦一列になって、スイスイ走っているではないか!
近寄ってみる。
するとそこには、幅30センチほどの、剥き出しの地面があった。
砂利が、飛ばされ
堅い地面が露出している。
毎日ココを通る自転車野郎によって出来た、
サイクリングロードだ。
自然発生した自転車道だ。
自転車というモノを知らない人が見たら、
「不思議な線だ?」と首を傾げる事だろう。
「ナスカの地上絵の謎」に想いを馳せたりしてしまう。
自動的に、私のチャリもその道を、拝借させて貰う。
おお、快適だ。
っとは、いつまでも続かなかった。
対向車が現れたのである。
そりゃそうだ、一方通行とは決まってない。
まだ、距離があるが、いづれ正面衝突するナ。
こりゃ、チキンレースだゾ。
「よおっしゃ~ウオリャ~!」
次第に近づくママチャリを睨みつけていると、アリャリャ、
いとも簡単に、道を譲ってくれた。
そうだった、ココは御所だった。
謙虚さと、
品格が求められる場所だ。
対向車を睨みつけたりしたら、ダメじゃないか!
40キロなんなん京都を走り続ける、<サイクリング紅葉浴び>
この地で、私の紅葉狩りは終了となる・・
ところがどっこい、
私のチャリは、まだまだ真っ赤になりたかった。
さらに、美しい庭園へ!
えっ、もう聞きたくないって?
ほな、写真だけ載っけとくな。
平安神宮