♪~雪の降る夜は、楽しいペチカぁ~♪
雪は静かにシンシンと降るもんだと思っていた。
♪~ゆうきのふぅるまぁちを~♪
どっさり降り積もった雪の道をとぼとぼと歩くと思っていた。
♪~ゆぅきやコンコン、あられやコンコン~♪
雪が降ると楽しく外を駆け回るものだと思っていた。
~太郎の家に雪降り積み、次郎の家に雪降り積む~
雪とは、音の無い世界だと思っていた。
3日前から、福井県にいた。
天気予報では、雪のマークがびっしりと並んでいる。
♪~ゆうきぃがぁ、降ぅるぅ~あなたは来ないぃ~♪
口ずさみながら、雪道を散歩しようと思った。
一歩外に出た途端、横殴りの風に襲われた。
まっ白い風だ。
吹雪である。
ウインドサーファーの私によれば、秒速12mの風が吹いている。
傘などさして歩ける風域ではない。
っとその時、突然・・
ピカッ!
え・・?誰かカメラのフラッシュたいた?
クラクラクラガラガラドッカアア~~~ン!!!!
カ・
カミナリが落ちた!
ど、どっかに落ちた!
私は知らなかった。
雪とカミナリが共存する事を知らなかった。
雪の降る日は静かだと信じていた思い込みを叩き破られた。
ガラガラガラドッカ~~~ン!!
次々に、カミナリが炸裂する。
大地が真っ白になっている分、稲光の輝きが凄まじい!
えっ、ちょっと待てよ・・
雪ってのは、
水分だよナ。
電気の伝導率も高いよナ。
今、自分は、長ぐつではなく、普通のズックを履いてるナ。
通電するナ。
コレって、危なくないか?
現に、吹雪の落雷の中、歩いている人なんかいないじゃないか。
はい、雪とカミナリが共存する事を知らなかったアナタ。
雪国の方に謝りなさい。
<カミナリ三日>という言葉どおり、
三日間、ドカンドカン&吹雪が続いたのだった。
♪~ジングルベ~ル、ジングルベ~ル~♪
ガラガラガラガラガラ!
メリークリスマス
稲光の中に現れたティラノサウルス