ヤバイ・・
ここにいる私はヤバイ・・
私がいる場所は、レストランだ。
夜のバイキングレストランだ。
夕食のバイキングをひとりで食べたのは、初めての経験だ。
私は、 朝食のバイキングのエキスパートと呼ばれてもいい。
朝食バイキングに関しては、プロの域に達している。
(なんのプロやねん)
ところが、夕食だ。
我々は、バイキングを日本語に変換すると、
<食べ放題>と、間違って理解してしまっている。
(我々って言うな)
会場を見渡すと、朝食の3倍ほどの料理が、
ところ狭しと並んでいる。
大皿片手に、徘徊する。
コレをちょこっと、アレもちょこっと、
ソッチは、多めに・・
テーブルに座り、ホークとナイフが激しく動く。
スプーンも回転する。
箸も、上下する。
「おっアレは何だろう?」
湯気の立っているコーナーにゆく。
湯豆腐がある。
「アレは何だろう?」
白いコック帽を被った、太ったオジサンの元にゆく。
極限まで、薄く切られた肉を頂いてくる。
「ん・・隣のテーブルの子供は、
スパゲッティにカレーをかけて食べてるゾ」
よし、良い子はマネをしよう。
やばい・・ 歯止めが利かなくなっている。
もうよそう・・
「ん・・?屋台みたいな矢倉が組んである・・
という事は、あの下に、蕎麦があるに違いない」
行ってみると、寿司もあるではないか!
やばい・・かなりやばい・・
ダイエットはどこにいったんだ・・
もう止めよう・・
その時だ。
肩口で、ウエイターの甘い声が響いた。
『あちらで、 カニが茹で上がりました』
by ishimaru_ken
| 2010-03-04 07:54
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