「ゴクゴクゴクゴク・・」
私が飲まされているのは、特殊飲料である。
私は、今、病院にいる。
大腸の定期検査入院である。
「イシマルさ~ん、前回小さなポリプありましたよネ~」
『あったネ』
「取りましたネ」
『うん』
「その後の検査しましょうネ」
『やぶさかでない』
日本人が世界で一番、大腸ガンが多いんだそうだ。
ふんだから、率先して検査入院しているのだ。
医者は言うには、ケツからカメラを入れて検査するんだと。
私としては、それは、
やぶに
坂がない方がいい。
だが、問題はその前だ。
大量の下剤を飲まされるのだ。
その量・・
2リットル!
ウゲッ・・
2時間で、2リットルの液体を飲めと言う。
その液体が、身体の内部を、
脱兎の如く通り過ぎる。
まさに、食道から胃袋を
ウサギが走っている思いがする。
「ゴクゴクゴクゴク・・」
2リットル2時間は、きつい!
だからだろうか・・・?
検査説明書に書いてあった。
『前日9時過ぎたら、食べてもいけない、
飲んでもいけない』
カラカラの喉と身体で来いって事か・・
それでも、2リットルはきつい。
ビール味とかにしてくんないかなあ。
ビールなら、3リットル位軽いんだけどなあ。
病院の検査を、楽しいモノにする為にも、
味付けは、肝心である。
バリウムも、
チョコパフェ味とか、
カルピス味とか無いかなあ。
ないんだろうな。
あったら、チョコパフェ食べた時に、病院を思い出すもんネ。
そうか、そのセイだったか!
初めて、北海道の
ラベンダー畑で、その香りを嗅いだ時、
なぜか、
トイレに行きたくなったのは!
フラミンゴ