ノーベル賞が、各氏に贈られると、
「ほお、そうであったか・・」
その研究の気高さに、溜息が出る。
そこでだ。今、是非ノーベル賞を授与したい人がいる。
それは・・
布団に寝たまま、部屋の灯りが消えるスイッチを考案した人。
ピッ
リモコンのスイッチを押すと、真っ暗になる。
さっきまで、布団の中で本を読んでいたのだ。
なんともいい気分になり、目蓋が何度も閉じかけたのだ。
そんな最高の
まどろみのひととき。
(体を起こしたくない。起こしたらまどろみが消えてしまう)
たかが、壁にあるスイッチの所まで、
起き上がり、手を伸ばすだけの事なのだが、
ここで使ってしまうエネルギーほど、不必要なものはない。
いや、起き上がることによって、
眠れなくなる怖れもあるのだ。
従って、布団に寝たまま灯りを消すスイッチは、
人々の睡眠に大きな貢献をしているのだ。
そんなもんで、ノーベル賞はあげられないって?
ほんだら、
布団に横たわった人に、
《眠りの兆候がみえたら、自動的に灯りが消える照明》
を考案した人にはあげようヨ。