どうだ、このリンゴ!
デカイでしょ。
左のリンゴが、市販の大きさだ。
頂きモノなのだが、どうやって食べようかと迷っているうちに、
勝手に手が包丁を握っていた。
クルリと剥かれた、デッカイリンゴ。
さあ、食べよう。
ガブッ
ん・・?
被り付けない。
曲面にカーブが無さ過ぎる。
上の歯と下の歯で、噛み切れる角度がとれない。
地球に例えると、
緯度が近すぎる。
しょうがない、半月カットにする。
芯を取る。
う~ん、デカイ。
ガブリガブリッ
カットを三つも食ったら、腹いっぱいになった。
左の通常のリンゴは一個食えるのに、
ちょいと大きなリンゴは、とうてい食えない。
なぜだ?
科学的に検証してみよう。
解りやすく、真四角の
正方形の図形から始めよう。
正方形の一辺の、2倍の一辺を持つ正方形の面積は、
4倍である。
今度は、立体にして、
サイコロの形を見てみよう。
サイコロの一辺の、2倍のサイコロの体積は、
8倍である。
それを踏まえて、リンゴという球体を見よう。
問題;
《直径が2倍のリンゴは、体積が何倍になるか?》
アルキメデスの定理によれば、球体の体積は、
<4/3πr3乗>
であるからして、直系が2倍の体積は、
8倍となる。
(おお!球体もサイコロも同じなのか)
では、本日食ったリンゴの場合。
直径が、1,5倍のリンゴは、体積が何倍になるか?
答え;
3,375倍
つまり、
3個半に近いりんご
ほお、そうであったか!
一人占めして食べようとしたのが、間違いだった・・・