ザ・マスターズにおけるパーティーの今年の出し物。
<ダーダーダー>
私を含め、5人の、楽器ど素人の集まりが、
稽古に稽古を重ねて、立派な演奏を披露した。
私が、最初に与えた楽器(?)に自由な変更を加え、
各々の打楽器(?)を打ち鳴らす。
ツカちゃんは、塩の容器に小豆を入れて、
シャカシャカ鳴らしている。(マラカスのつもり)
大畠先生は、寿司桶を寿司ヘラで
カンコンカンコン、ぶっ叩いている。
リチャードは、どこかで金属バケツを買ってきて、
ドラム楽器にしてしまった。
そんな中、カスタネットさえ打てないと嘆いている
ナベちゃんがいる。
しょうがないので、布団の中に入れてあった<湯タンポ>を
与えると、木ベラで、カリカリとかき鳴らし始めた。
私が、提案したものの、
果たして、こんなモノで、演奏が出来るのか・・?
最初の思惑とは異なり、はなはだ不安であったのだが、
人間の情熱とは、偉大なもので、
5人の息が揃った本番のステージでは、
見事な演奏を繰り広げたのだ。
ただし、計画にない誤算もあった。
会場での演奏が終わった瞬間、
「アンコール、アンコール!」
合唱が始まった。
(しまった!予定してなかった・・)
ど素人に、アンコール曲などある筈がない。
一曲しか演奏出来ないのだ。
やむなく・・
再び、登場するや、アイコンタクトで、
曲の後半部分の演奏を始めたのだった。
人間とは、偉大なもので、
途中、
2小節も短かった間違いを犯したにも関わらず、
ラストの着地点を
ピタっと決めたのだ!
5人の呼吸が、見事に合った瞬間であった。
生まれて初めてステージに上がったナベちゃん。
昔から、
「役者と乞食は3日やったらやめられない」と言うぜ。
出番直前の楽屋