「♪~下駄を鳴らして奴がくる~♪」
と歌ったのは、吉田拓郎。
我が家には、客人が大勢やってくる。
色んな靴を履いてやってくる。
靴ではなく、長靴だったり、サンダルだったり、
履物を見ただけでは、冬だか夏だか判別できない。
で、この写真だ。
茶色の靴!
こやつは、随分横着な性格をしていると思われる。
玄関のドアを開けた勢いそのままに、
上がりこんだと見える。
立ち止まるという、考えすら浮かばなかったのである。
ガチャッ、
「コンチワ~!」
の言葉が終わる頃には、
最早、靴から
5歩先を歩いていると思われる。
ただし、この友人に感心させられるのは、
(別に、褒めてはいないかんネ)
脱ぎ散らかしていない点だ。
歩いてきたままに、整然と靴を脱いでいる。
ある意味、見事だと言える。
サンダルなら、いざ知らず、
紐のある靴を歩きながら、こうは脱げない。
っと思って、もう一回、上の写真をよくよく見たら・・
な~んだ、踵を踏んでいるではないか!
(褒めなくて、よかった)
「靴の踵を踏んだらいかんゾ!」
父親にガンと言われ続けた、けんじろう君にとって、
彼らは、不良なのだ。
悪い奴なのだ。
いつか、転ぶ人なのだ。
転んで、靴が脱げて、どぶに落ちて、
ケンケンして帰る人なのだ。
ケンケンの裸足の裏に、画鋲が刺さって、
ギャア~と叫ぶ人なのだ。