日本人の桜好きは、
ソメイヨシノを愛でる事に始まる。
ハラハラと散る姿を良しとする。
おいらはだね。
断然、
八重桜派なのだナ。
ソメイヨシノの数倍、いや十数倍の花びらを花咲かせ、
散る時は、春風にのせて、花吹雪となる。
落ちた地面はピンクの絨毯だ。
厚さ数センチに及ぶ、ピンクロードが出来上がる。
舞台や、映画などでの、桜吹雪の表現は、
ソメイヨシノではなく、八重桜に違いない。
などど、のん気な事を言っていたら、
「はい、ホウキで掃いて!」
家人にケツを叩かれた。
風で舞った花びらが、道路を埋め尽くしているのである。
その花びらをそのままにしておくと、
腐るのである。
汚くなるのである。
勝手に無くなってくれないのである。
ホウキより、むしろスコップが必要だと思われる。
「花吹雪を愛でたいんだけんどなア~」
そんな酔狂は、ドカドカと降って来る花びらの前では、
逃げ口上にならない。
そうか、そうだったか!
雪国の方達の苦労が、今わかった
雪に憧れる私など、ホウキを持とうとしないアホなのだ。
酔狂、酔狂と、詩っているほうけた奴なのだ。
現実は、雪も桜も、
誰かが、何とかしているのだ!
ううぅ~
やっぱ、おいらが何とかするのかあ~?
掃いても掃いても、降ってくるんですけんどぉ~!