東京室内管弦楽団のコンサートの司会を、
又、させて貰った。
上の写真は、
そのホールのステージの隅に置いてある物体だ。
さて、コンサート中に、ちょっと時間ツナギを、
司会者がしなければならない場面がある。
「イシマルさん、セットチェンジが思いのほか掛かるんで、
ちょっとツナイデ下さい」
そう言われて出ていったものの、何を喋ろうか?
っと、考えていた目の先に、
そいつがあった。
何だ、この物体は?(冒頭の写真)
はは~ん、すぐに解った。
そこで、コレを問題に出すことにした。
「さて皆さん、コレはいったい何でしょう?、
黒くて、上に煙突のように、棒が伸びてて・・」
私が説明をし始めたと思ったら、
前列にいたおばちゃまが、声を揚げた。
「
まきストーブ!」
・・・?
薪ストーブ?
え~と、山小屋とか北国のロッジとかに置いてあって、
薪を放り込むと、部屋中が暖かくなる、アレかい?
確かに、形が似ている。
上に伸びた棒は煙突に見えなくもない。
で、おばちゃまが仰るには、薪ストーブを、
コンサートホールの舞台上に置いてあるワケ?
よお~く見て貰うと、反対側にもあるよネ。
二つ舞台上に置いて、暖めるワケ?
「え~とですね、コレは実は、
スピーカーなんです。
スピーカー、わかります?スピーカー、
いくらなんでも、舞台上で、薪をくべたら、
消防署が許さんでしょ。
コレは、スピーカー!」
おばちゃまは、しっかりにっこり頷いてくれた。
しかし、改めて見ると、まきストーブそっくりだなあ。
北国出身のデザイナーの作品だろうか?
本物のまきストーブ