サッカーをするパスタ
今日の話は、
架空の話だと思って聞いて下さい。
アナタにも出来るトリックが含まれている。
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「イシマルさんの言った通りになりましたネ。
PK戦にもつれこんで、
コマノが外して負けるって、予言しましたよネ!」
『うん、残念ながら、その通りになったナ』
水割り片手に語っているのは、とある飲み屋のカウンターである。
日本対パラグアイ戦の
前日に、
その予想を店の中で、自信たっぷりに喋ったのだ。
「なぜ、わかったんですか?」
その時にいた客達が、不思議な顔をして詰め寄ってくる。
「しかも、コマノって、なぜ言い当てたんですか?」
『う~ん、それはだねえ、僕はコマノ選手が好きなんだよ。
サッカー選手とは思えない子供体系といい、
あどけない表情といい、
もし、外したのが、コマノ選手でなかったら、
今、日本人はその選手に対して、
非難の声を挙げていたと思うんだヨ。
でも、コマノ選手だったら、許すだろ』
「コマノ好きなのは、解りました。
でもなんで
言い当てたんですか?」
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さあ、賢明なアナタにはもう、
このナゾがお解りになりましたよネ。
どうやって、私の予言が当たったか?
っと、その前に・・
俳優、
相島一之のお父上は、競輪場の<予想屋>であった。
公営ギャンブル場で、正規に予想をして、
お代を頂いていたのである。
ピタリと当てれば、尊敬もされる職業であった。
その頃、競輪競馬の世界には、
<裏の予想屋>も闊歩していたのである。
彼らは、ダンナと呼ばれるお金持ちに付いて回り、
次なるレースの予想をして、もし当たれば、
その何パーセントかの教授料を頂くのである。
とは云え、なんたって、ギャンブルである。
ピタリと当てられる位なら、自分で買うってもんだ。
そこで、裏の予想屋はトリックを使う。
10人のダンナに、
それぞれ違う予想を言い含めるのである。
10通りもあれば、どれかが当たる。
そこで、
当たったダンナの所へ、いち早く走るのだ。
「おう、当たったなあ、オマエ偉いゾ!」
ってなワケで、ご褒美をせしめるのだ。
さて、話は、コマノに戻るよ。
ほうら、もうトリックのタネは、お解りだネ。
そう、私は、前日までに、数件の飲み屋に通い、
それぞれの店で、違う結果予想をしておいたのだ。
で、結果を知ったあと、
コマノ予想の店に走ったワケさ。
あっ、あくまで、今日の話は架空だからネ。
店なんか行ってないからネ。
俳優 相島一之(あいじまかずゆき)