<置き売りしている与論島のバナナ>
バナナは毎日、一本食べる。
際立って好きというワケではない。
毎朝、ジュースの中に、放り込む。
ガガガ~~
ミキサーが吠えている。
中に入っているのは、
<バナナ、リンゴ、ヨーグルト、ヤクルト、牛乳、蜂蜜>
ガガガ~~
粉々になって、ジュースが出来上がる。
朝から、バナナ一本、リンゴ一個を食え!
と言われても、そうそう食えるもんではないが、
ジュースにしちまえば、ゴクゴクすいすいである。
マグカップにして、二杯分のゴクゴクである。
んだからして、我が家にはバナナが欠かせない。
スーパーでバナナを見ると、
(あったかな?うちに?)
ついつい買い求めてしまう。
んで、昨日だ。
新しい冷蔵庫がきた。
捨て去る古き冷蔵庫の片隅から、恐ろしい物体が見つかった。
<
バナナのミイラ>
いつ、そこに仕舞われたのか定かでない、真黒い物質。
完全にミイラ化し、
たとえサバイバル中でも、食すのをためらってしまう色と形。
ミキサーにかけてジュースにすれば何とかなる、
というレベルを遥かに超えている。
乾燥果物として食べられる形態と臭いを成してない。
どうあがいても、ミイラである。
考古学者しか喜ばない冷蔵庫の遺物である。
いつから、冷蔵されていたのか?
炭素測定法を持ち出すのが、はばかれそうな近代である。
ノコギリで輪切りしして、年輪を調べたくもなる。
ん・・?
もし、冷蔵庫が壊れなかったら・・・
このミイラは、発見される事なく、
延々と生き続けていたのだろうか?
ひえ~怖いよ~きっとあるナ。
《バナナの呪い》
正常なバナナと比べる