一昨日、ボクらは、キャンプファイヤーを囲んでいた。
子供たちがたくさんいた。
そのお父さん、お母さんがいっぱいいた。
ただ、火を燃やすだけでは、物足りなくなった。
誰ともなく、「アレをやらないか」と言葉が漏れた。
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マインマイン>
すぐに、皆が手をつないだ。
ファイヤーの回りを囲む、30人ほどの輪っかが出来た。
昔々、やった記憶がどこかにあり、
記憶の底から引き出したのメロディを歌いだした。
♪~マインマインマインマイン、ちゃちゃんどっこいしょ~♪
皆、上手く歌えなかった。
ステップがほとんど出来なかった。
余りの不出来に、すぐに転換をはかった。
「じゃ、アレをやろう!」
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オクラホマミキサー>
これなら出来る!
女子が内側になり、男子が外側になり、手を組んで、
音楽と共に、歩きだした。
♪~チャーラ、チャララララ、チャララッチャチャ・・♪
始まった途端、
アチコチで混乱が生じている。
足を出したり、クルリと廻ったり、それぞれの二人の単位で、
やっている踊りが違う。
全く違う。
違うどころか、もつれて、倒れこむ人もいる。
よもや、次に女子を送ってやる技術などあろう筈がない。
オクラホマミキサーは直ちに却下された。
「こうなったら、アレをやろう!」
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レッツキッス>
坂本九ちゃんの、往年の名作である。
やろう!やろう!
皆、キョンシーばりに、前の人の肩に両手を置き、
グルリと輪になる。
♪~レッツキッス、ホホ寄せて~レッツキッス、キスをしよ~♪
<前に一歩、後ろに一歩、前に三歩>この動きが延々と続く。
♪~小鳥のよおぉに、くっちびる合わせまっしょ!♪
思いのほか盛り上がらなかった。
三回同じステップを踏んだら、疲れて来て、一気に人数が減った。
九ちゃんのセイではない。
皆、昔のステップと歌を、以外と覚えていないのだ。
確か、何か違う
ルールがあったような気がするんだけど、
誰もそれが、何だったか思い出せない。
ジャンケンをするんじゃなかったっけ?
思い出せないうちに、終焉を迎える。
そうなのだ、
そろそろ、我々日本人は、
団体演技がヘタクソになってきたと認識した方がいい。
「昔のアレをやろう!」
この掛け声が難しくなってきていると、気付いた方がいい。
それぐらいだったら、今のアレをやった方がいい。
アレって何?
う~~~~ん、わからん・・・