草刈りけんじろうが、出没している。
新機種の草刈り機を肩に担ぎ、雑草に立ち向かっている。
新機種とは、<50対1>ではなく、<25対1>の機種の事だ。
すまん。
解らない方は、全く知る必要のない無駄な情報である。
ガーーーーバリバリバリバリ~~!
轟音は、けたたましく高原にコダマする。
今日の私の目指すノルマは、300坪だ。
300坪とは、600畳だ。
切れ味の鋭い新機種を駆使しても、1
時間で、100坪が限界かもしれん。
気温は、30度を超えた。
動力草刈りは、思いのほか重労働である。
道路ぞいでバリバリと刈りこんでいる姿を
見た事があるでしょうが、
簡単に刈っているように見えて、その実、体力がいる。
一説では、
30分刈ったら休みを取りなさいと言われている。
言われているにも拘わらず、30分はおろか、
1時間以上刈り続ける草刈りけんしろうは、執念の人である。
政府に環境整備機構という部署があったと記憶しているが、
私は、ソレである。
皆が、楽しく遊べる環境を整備したくてたまらない。
そこに、雑草が生い茂っていたのでは、邪魔でしょうがない。
ならば、ってんで、機械を背負い、バリバリと刈りこむ。
みんなは、キレイになった環境を満喫する。
OKじゃないの!
「おじさん、こっちも刈ってくれる?」
「おじさん、刈り残こしがいっぱいあんだけど・・」
編み傘をかぶる私は、
本物の環境整備おじさんと、思われているらしい。
ま・いっか・・