松葉ツエをついて、飛行機に乗ろうとすると、どうなる?
車もしくは、バスで空港に行ったとする。
車を降りる。
松葉ツエを頼りに、自動ドアを開け、
チケット自動機に辿り着き、荷物を預け、
エトセトラ~
なにより大変なのは、登場ゲートまでの歩きだ。
こりゃ無理だ!
そこで、空港のあたたかいサービスを利用する事にした。
事にしたってのは、今、フクラハギの肉離れで、
まともに歩けないのだ。
空港の案内所で、
「車椅子を貸してください」と言えば、
すぐに貸してくれる。
エレベーターで階上に上がったり下がったり・・
っと、ここで、疑問が湧いた。
金属探知機のあるゲートはどうやって通るのだろう?
車椅子に乗っている自分の番が近づいてきた。
手荷物を赤外線装置を操る係員に預ける。
ピッ
チケットを器械に近づける。
(え~と、私自身はどうしたらいいのだろう?)
「どうぞ、こちらへ」
女性係員がいそいそと、金属探知機ゲートの脇に案内する。
ゲートはクグラナイらしい。
クグラナイ代わりに、
「ボディチェックをさせて頂きます」
ペタペタ、パタパタ、すりすり、トントン~
全身くまなく検査するのだ。
靴の中まで、みられる。
「コレは?」
足を触りながら、質問がくる。
『ギ・ギブスです』
怪しい物をかくしていないか、ギブスを丹念に手探りする。
本当に悪い事をする人の為に、ここでは、詳しく語れないが、
悪い事をした人みたいに、検査される。
さらに、ふと目をあげると、
もう一人の係員が、私の表情をジッと見ていた。
なるほど、
私が悪い人かどうか、
品定めをしているらしいのだ。
私が、
おびえていたり、
顔を赤らめていたりしていないか、
冷静に審査しているのだ。
ちょっとでも、おろおろしたら、
「ちょっと、こちらによろしいですか」
別室に連れていかれる羽目になる。
あげく、パンツの中身まで覗かれる始末となる。
金属探知機より、成果が出そうだ。
私は、合格であったけんど、
顔を赤らめていましたヨ。
だって、うら若き女性検査官に、
ペタペタ、パタパタ~