この魚、<アカサバ>と呼ばれている。
体長50cm。
もっともっと大きくなる。
サバという名前が付いているが、鯖とは関係ない。
赤い色をしており、ウロコが鯉のように、覆っている。
その身を捌いてみる。
柔らかい。
赤みである。
食べてみる。
まずは、刺身だ。
ふむふむ、マグロの身をキュッと締めたような・・
旨みのつまった赤みとでも言おうか・・
焼いてみる。
ポロポロと身が剥がれてゆく。
シーチキンの身の剥がれ方に似ている。
そうか、やはりマグロの身だ。
相模湾などで、漁師が捕ってくるのだが、
そうそう入荷しない。
魚屋にも滅多に並ばないので、
なかなか口にできない。
「そんなもの紹介してどうするの?」
いや、紹介などしていない。
どうか食べないでくれと願っているのだ。
言い忘れたが、とてもまずい。
食べられたものではない。
見た目もグロテスクだし、
名前も忘れて貰って構わない。
え~とぉ、
今日のことは無かった事にして、
普通のサバを召し上がって下さい。
ほらほら、シメサバの刺身だよ~ん