<台湾料理><タイ料理><ベトナム料理>
東南アジアの料理を語る時に、忘れてならないのが、アノ香草
《パクチー》
「あたしねえ、パクチーだけは駄目なのよ」
「タイ料理大好きなんだけど、パクチーがねぇ~」
大概の人が、パクチー拒絶の旗を振る。
そう云えば、私もその旗振りをしていた旗手だった。
タイ料理屋で、器の中にパクチーを見つけると、
そっせんして、ハシで撮み出し、捨て去った。
パクチーを忌み嫌った。
パクチーさえ無ければ素晴らしい食べ物だと、絶賛すらした。
パクチーと呼ぶ時、チーの発音を、
<チィー>と嫌味な発声にしたりした。
パクチーの問題は、その<当たり前>度にある。
当たり前に料理の上に、振りかけられるのがイヤなのだ。
嫌いな人がいるにも拘らず、
当たり前に、最初から振りかけられている。
そこには、店主の無知が透けて見える。
「世の中にパクチーを嫌いな人など、いるわけがない」
いるわけがない!
と、信じてやまないコックの手が、パクチーを振りかけるのだ。
これらの店で、
「パクチー入れますか?どうします?」
と聞かれた試しがない。
パクチーは、その料理に無くてなならぬ食材らしい。
は~い、ここで、日本にも、
当たり前度たっぷりの香辛料がありましたネ。
★ ウナギ丼にかけられる<山椒>
★ 吸い物の上に浮かべられる<ユズの皮>
私的には、
勝手に入れられては困る筆頭食材である。
んで、え~とネ、パクチーは、今は食べられます。
パクチーだけ先に食っちまった刀削麺