釣れたばかりのカツオ!
魚屋に並んでいるのと、どこが違うか?
魚体に、<
ムラサキ色の発色>がある。
濃い、群青色の背中のアチコチに、
ムラサキが走っているのだ。
こればかりは、釣った人でなければ、見られない。
お腹の銀色もツヤが違う。
まるで太刀魚のように、光っている。
曲面がきついので、さすがに顔は映らないが、
色は映し出す。
上の写真の、お腹の部分がオレンジ色をしているのは、
朝陽が反射しているのだ。
朝焼けのだいだい色が、カツオの魚体を染めている。
「ほお~」
などと、釣りの最中に見惚れていてはいけない。
カツオの魚群はもの凄いスピードで移動しているのだ。
一瞬で、舟の下からいなくなる。
次、いつ見つけられるか保証がない。
カツオ釣りとは、
10秒、20秒の闘いである。
現場について、船長の「ドウゾ」の声に、
瞬時に反応しなければならない。
「海は、広いなあ~」
などと、のんびりしている人には、カツオは釣れない。
「ちょっと、トイレ」
も許されない。
「いっぷく」
してる間に、カツオはいなくなる。
水族館で、カツオを見てごらんよ。
一番、せわしない魚だよ。
あいつを捕まえようってぇんだから、
それなりの覚悟がいるのだ。
私は、
それ以上の覚悟をしているのに、ほとんど釣れない。
たぶん、人の3倍くらい覚悟をしているのだが・・
でもいいや、今日明日食べる分だけ釣れれば。