「イシマルさんのこのコーナー、
魚のエンゲル係数が高くないです
かぁ?」
なんやと?
かぁ~ってか?
ほんだら、言ってやろう!
夕べ、食ったのは、コレだ。
<鳥、ナンコツ>
鳥肉の骨と骨を繋ぐ場所に位置している、ナンコツだ。
<ナンコツ>と署名して、スーパーで売られている。
ナンコツだけを、一生懸命集めたモノだ。
ナンコツ好きには、
ヨダレが出そうになる位、タマラナイ食材だ。
実際、ヨダレを出しながら、レジに並ぶ輩がいる。
私だ。
スキップして、我が家に戻り、
蒸し器をセットする。
まず、ナンコツをそのまま、蒸すのである。
15分も蒸すと、要らない脂が抜ける。
あとに残るのは、コラーゲンたっぷりのナンコツである。
さあ、蒸し終わった。
よし、食べよう。
まず、と言ったくせに、調理はそれだけなのだ。
コリコリ、ポリポリ、
歯ごたえ充分に、砕かれてゆく。
肉汁が、口中に広がる。
一カケ、小指の先ほどのナンコツが、
私の
身体を造り変えようとしている。
内臓で吸収された栄養が、
じかに、私の
関節に届こうとしている。
ヒヤルロンだの、
ケラチナミンだの、カタカナが、
私の、ヒザのヒジの修復に躍起となってくれる。
食べている最中から、みるみる関節が甦ってゆくさまが、
バーチャル映像として、頭の中に浮かぶ。
よお~し、もう一本、ビールいこう!
「いえネ、魚という訳ではなく、
ただ・・エンゲル係数が高い・・と」
あっそ。