ハタハタを食った。
「~♪~♪秋田名物、八森
ハタハタ、男鹿でオガブリッコ、
アーコリャコリャ・・・♪」
秋田を旅をするとこの唄をどっかで耳にする。
ハタハタ
という魚をご存知か?
体長20cm弱の一見雑魚である。
海釣りでは釣れても捨てられ、カモメが食うような見た目は雑魚である。
ところが!!その味、旨いんですな~これが。
塩茹でした
ハタハタの旨いこと。
一夜干しをひと炙り、その芳醇さ。
でも、
ハタハタを刺身で食おうとは思わないでください。
実に小さな魚です。部分のみで食べるなんて、もったいない。
一本丸ごといかないと・・・あー旨い、あー旨い。
旨いあまりに、いまから遡ること十数年前、
ハタハタが秋田・山形沖で
絶滅に危機に陥ったのですな。
だって旨いから、採るだ採って食うだけ食ったんですよ。
ところが、秋田山形の方々は偉い!!
『禁漁!!』
漁師としては死活問題なのに、禁漁を敢行したんですな。
そこで、最初の唄に戻ってみましょう。
「男鹿でオガブリッコ♪」・・・かわいこぶりっ子じゃないよ。
ハタハタの卵のことを「ブリッコ」というのです。
このブリッコが海岸に大漁に流れ着いて孵化するんですな。
そしてこのブリッコ(卵)を子供たちは拾って地べたに投げつけたような。
このブリッコはゴムボールのように硬く、投げても壊れなかったそうな。
このブリッコを保護しよう!と日本海の賢人は考えた。
そのお陰で、ハタハタが舞い戻ってきたのです。
<ここでの教訓>
イワシが食べられないからって・・・ちょっと我慢しようよ。
牛丼が食べられないからって・・・ちょっと我慢しようよ。
我慢した後はもっと旨いぞ。