雪の降る夜は、
《雪見酒》
何事も準備が肝要だ。
まず、窓の外の屋根の上に、強力な懐中電灯を並べる。
空に向かって光を放つ。
舞い降りてくる雪を照らし出す演出だ。
次に、ステレオのスイッチを入れる。
2月だというのに、選曲は、なぜか
クリスマスソング。
雪に関連した曲が、ソレしか見つからなかったのだ。
さて、お盆に、ウイスキーとグラス、
そして、おつまみのチーズ。
窓を開け、屋根の上の雪をすくう。
グラスに入れる。
オンザロックならぬ、
スノーウイスキーだ。
室内を暗くし、雪見酒の始まり始まりぃ~
♪~サーイレンナーイ~♪
う~ん、ま、いっか・・
ボタンボタン・・
東京の雪はでかい。
形もイビツだ。
ドラマ撮影で、雪を降らせる時に、美術さんが手を抜いたような、
馬鹿でかい固まりが落ちてくる。
綿を千切ったような固まりもある。
淡路島のような形をしているのもある。
長さ5センチを超える固まりは、風情を壊すなあ。
思わず、空を見上げて、美術さんを探してしまう。
♪~あ~かいおっはあなの~♪
う~む、ま、いっか・・
さ、ここで問題です。
赤いお鼻のトナカイさんの名前は何でしょう?
答えは、写真のあとに・・
《
ルドルフ》
前奏の最初に、合唱で「ルード~」と歌われている。