<干物>
好きですか?
漁村を通りかかると、竹のバラサや、金網の上に、
魚のヒラキが干してある。
殆んどが、背開きで干してある。
この魚の干物。
魚が余ったから、作っているのではないのだ。
違う言い方をしよう。
魚が古くなったから、作っているのではないのだ。
美味しい干物を作ろうと思ったら、
刺身で食べられる新鮮な魚を、干物にしなければならない。
以前、釣り船の乗合船に乗った時のことだ。
3キロもある大鯛を釣り上げた方が、
突然、包丁で、その鯛を捌き始めた。
どうするのかと首をかしげていると、
なんと、見事なヒラキを拵えたのだ。
そのまま、船中に吊るし、干物製作とあいなった。
え~刺身じゃないの~
「あんたらネ、刺身刺身と騒いじょるが、
釣ったばかりの新鮮な魚を干物にしてみぃ、
そら、こたえられんで!」
こたえられんそうだ。
私んチにも、干物造りカゴがある。
釣った魚を刺身にしたときに出る、頭の部分を
干している。
正確には、<頭>と<カマ>の部分だ。
アジやサバのそれらを、一夜干しにする。
翌朝、こんがり焼いて、ご飯のおかずにする。
あ~た・・そら、
こたえられんで! イカの口の干物
by ishimaru_ken
| 2011-03-06 07:23
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