昨今、空港が、でかくなったおかげで、
(おかげはおかしいナ)
セイで、長い距離を歩かされる。
そりゃ申し訳ないってんで、
《動く歩道》が設置されている。
動く歩道の乗り継ぎ間だけ歩けば、いつか
目的の搭乗口に辿り着くようになっている。
しかし、せっかちな日本人だ。
あのマシンの上で、じっと立っている人は少ない。
大方の人たちは、マシンの上を歩いている。
タダでさえ進んでいるマシンの道を、
更に歩いて進んでいるのだから、
相当な速さになる筈である。
ところが、どっこい!
不思議な事に、
さして速くないのだ。
マシンの横の通路を歩いている人達と、
ほとんどスピードに差はない。
昨日も、マシンの上を歩いている人を、
通路歩きの私が、追い越していった。
なぜだろうか?
混んでいるから?
いや、混んでいなくても、スピードに差はないのだ。
人は、マシンの上を歩いている事実に、
慢心してしまうらしい。
自分は、
充分スピードが出ているので急ぐ必要がない、
と、身体が勝手に思い込んでしまっている。
この現象は、登りエスカレーターでも見かけられる。
エスカレーターの片側を歩いて上っている人より、
階段を登っている人の方が速かったりする。
階段を登る人の頑張りが、
速度を生み出している。
では、この現象は、エレベーターでも起こるだろうか?
昨日、エレベーターに乗った友人に負けじと、
階段を駆け上がったのだが、
私の頑張りは功を奏さなかった。
勝てるかもしれないのは、3階までだと、理解した。
本日の真理だ。
《
機械に頼らない人の頑張りが、速度を生み出している》