お風呂に
フタが付いている。
ガタガタガタと音をたてて、
巻かれていくタイプが主流だ。
我が家も
主流が湯船の上に乗っている。
さて、アナタは、このフタを、
どう処理して湯舟に浸かっているだろうか?
さほど広くない日本のお風呂では、
あのフタを
しまっておける場所がない。
クルクルと丸めて、立て掛けたいのだが、
そのスペースには、自分がいたい。
背中をゴシゴシ、両腕を目いっぱい広げたいので、
フタが邪魔だ。
う~む、フタをどこへやったらいいだろう。
そこで、日本人は、おかしな習慣を身に付けた。
《半開きのフタ状態で、湯舟に浸かる》
フタを中途まで開けて、身体を滑り込ませるのだ。
ザブンと漬かった目線の先に、フタが宙ぶらりんで置かれてある。
モウモウと立つ湯けむりは、暗いフタの下から、湧きあがり、
手前の開放部から、ようやくお風呂内に登ってゆく。
さあ、ここで、質問だ。
アナタは、フタを
8割がた開ける派ですか?
アナタは、フタを
半分だけ開ける派ですか?
アナタは、フタを
ちょこっと開けて、顔だけ出す派ですか?
「あたしゃ、フタ取っちまうだよ」
という方は、今、黙ってて下さい。
「おらあ、シャワーしか浴びねぇでナ」
という方も、静かにしてて下さい。
「銭湯派なので、わかりません」
という方は、わからなくていいです。
「わしゃ、風呂嫌いで入らねェ」
という方は、もうお帰り下さい。
「よそんチで風呂借りてるので、その時その時で違うなあ~」
というナカヒラ君は、その時その時を思い浮かべて下さい。
「タクは、ジャグジーざんすの。フタって何?」
という方は、・・・しらない!