《サンクタム》
思い出して頂きたい。
一ヶ月前、私は、映画のナレーションに携わっていた。
ジェームズ・キャメロン製作総指揮の映画
<サンクタム> (聖域)
アバターのあとに製作されたキャメロンの、
3D映画の傑作だ。
内容は、洞窟映画だ。
ひえ~~~!
洞窟に、はからずも閉じ込められた人間が、
サバイバル脱出する話だ。
脱出できるかどうか・・の話だ。
映画は、試写会というモノがある。
行った。
《サンクタム》
はっきり言おう。
洞窟好きとしては、究極の映画である。
妥協なしのリアル洞窟映像である。
これまでの・・例えば、
ジュールベルヌの<地底探検>とか
インディージョーンズとか、
トムソーヤの冒険とかと一線を画した、
リアル洞窟サバイバルと言っていいだろう。
賞賛の言葉として、
「よくもまあ!」
「ついに、本物の!」
そんな記事が載せられるのは、時間の問題であった。
試写室から出てきた私は、ほとんど
ホウけていた。
いつ以来の
ホウけ方かというと・・
映画
<未知との遭遇>
<スターウオーズ>
以来かなあ~
私が、洞窟好きだからと言うのではなく、
この映画の普遍性を、
サバイバルという命題に置き換えて奮えていた。
で、その
18時間後に、私は、地下鉄の中に居た。
地下鉄という人口洞窟の中で、グラグラ揺れていた。
映画とは、
想像力を飛躍的に進化させる遊具
なのかもしれない。