私は、この女性に感動している。
鳥取砂丘の入り口で、観光ガイドをしている方だ。
細い棒杭の上に、片足で立っている。
立っているだけでも至難のワザなのに、
時折、ヒョイと、足を入れ替える。
砂丘の入り口には、2種類の勧誘がある。
一つは、
<ラクダに乗る>
ラクダに乗って、ちょいと歩いて写真を撮る。
こいつは人気商品だ。
列こそ出来てないが、みんなとびつく。
その横で、二つ目の勧誘がある。
<馬車>
馬車で、砂丘をちょこっと往復しようという企画だ。
う~む、この企画は、弱い。
隣でラクダ企画が、声を出しているのだから、負けてしまう。
砂場を歩けないお婆ちゃんとか、
前日呑み過ぎて歩けないオジちゃんとかしか、
勧誘できない。
それではいかん!
と、冒頭の写真の彼女は考えた。
(人を惹き付ける動きをしなければ!)
その結果、サーカスまがいのアクロバットを、
生み出したらしい。
アナタに問いたい。
冒頭の写真を見て、彼女の凄さは何だと思う?
「いいバランスだね」
「よく落ちないネ」
「どの位の時間やっているのかな?」
チッチッチッ
アナタの認識は甘いネ。
彼女の凄さは・・・
《棒杭の上に登っている》
直径10センチに満たない棒杭。
高さ1mの棒杭。
人が、その上に、
手助けも、踏み台もなく登るのは、至難のワザである。
ウソだと思うなら、試してみるがいい。
ホントだと解かったあとに、ケガしてもしらんヨ~