ガタガタガタ ドダ~ン!
なんだなんだ!
《九死に一生スペシャル》
テレビ番組調で始まった今日のお話。
昨日起こった実話である。
私は、中央高速を東京に向かって走っていた。
100キロで、走行車線を走っていた。
(ん・・?地震か?)
地面がユラユラと揺れている感じがする。
(おいらって、目まいを生じてる?)
そう云えば、夕べ、呑み過ぎたなあ~
カタカタカタ・・
ん・・?
やばい!
コレって、パンク?
あわてる。
ハンドルを切って、左側斜線に寄ってゆく。
ハザードランプをつける。
ガタガタガタ!
振動が一気に大きくなる。
ドカタン ドカタン ドカタン!
もはやハンドルが上下に弾んでいる。
ここまで、20秒しか経っていない。
ドカタ~~~ン!
停まった。
高速道路の
左カーブで停まってしまった。
高速道路で停まるには、最悪の条件で停まってしまった。
左カーブとは、後続の車にヒットされる可能性が最も高い。
あわてる・・
こんな時必要なのは、あわてる事だ。
あえて言えば、冷静にあわてる事だ。
敏捷に三角表示板と煙筒を持ち、後方に走る。
三角板を立てる。
その横を、時速100キロでトラック達が走りすぎる。
シュワ~~! シュワ~~!
奴らの一台でも、余所見をしていたら、突っ込まれる。
その横と言ったが、2mと離れていない。
シュワ~!シュワ~!
パンク修理をしなければ・・
その時、初めてタイヤを見た。
驚いた。
私は、
バーストしたタイヤを初めて見た。
かほどタイヤとは、悲惨に避けるものなのか!
10人ほどがナイフを使って、切り裂いたとしか思えない。
映画のスタントでは、
ズタズタに裂けるタイヤがはじけ飛ぶシーンをよく観る。
しかし、わが身に降りかかるとは思ってもみなかった。
パンク修理、いや、タイヤ交換は、お手のモンだ。
ギィコギィコ・・
ジャッキで車をアップしていたら・・・
「どったの?」
滝田くんが現れた。
あのグリセード仲間の滝田くんが、たまたま通りかかった。
凄いっしょ、
高速道路をたまたま
通りかかったって・・・