隠岐(おき)に行って来た。
今、「隠岐って、どこにあったっけ?」
と思ったアナタ。
恥じる必要はありません。
確かに、隠岐は
位置判断が難しい島である。
「えっ、島だったの?」
と呟いたアナタ。
それは恥なさい!
島根県に、宍道湖と云うシジミが獲れる汽水湖がありますね。
そこから、フェリーで3時間、高速船なら1時間、真北に走ると、
隠岐が現れる。
日本海にポツンと浮かんだ。島だ。
「隠岐って知ってるよ」
胸をはったアナタ。
では、隠岐に島はいくつあるでしょう。
「えっ、ひとつじゃないの?」
胸がすぼむアナタ。
4つあるんですナ。
島前(どうぜん)に、3つ。
島後(どうご)に、ひとつ。
なぜか島を<どう>と濁って読む。
で、私が行ったのは、島前だ。
ここは、昔、火山が噴火した跡のカルデラだと云う。
なるほど、3つの島の配置をみると、噴火口を囲んだ形だ。
噴火口は、水の底だけどネ。
だから、内海は静かである。
天然の港になっている。
島の光景を眺めていて、首をひねった。
海岸線が何かおかしい?
なんだろう?
そうか、わかった。
海岸近くに家が建っている。
海っぺりギリギリに家を構えている。
海面と玄関の高低差があまりない。
どういうことだろう?
「コレって、大丈夫なんですか?」
地元の方に訊いてみた。
『この島は、満潮干潮の差があまりないんですわ』
「ない?」
「20センチくらい」
『ひえ~!』
「大きくて、50センチかな」
『どひゃ~!』
満潮干潮は、
緯度が低いほど小さくなり、
緯度が高いほど、大きくなる。
ノルウエーの海岸なんて、10mもの干満の差がある場所もある。
それに対して、ハワイなんて、ほとんどない。
カリブ海もほとんどない。
そんな現象が、
隠岐で起きている。
(いま、一応ダジャレた)