昨日の真昼、私はテレビの前にいた。
正座していた。
その前に、お風呂に入って身体を清めた。
スイカを食べながら、12:00の時報を待っていた。
なんせ、私が生まれた年に出来たテレビが、
大きな変換を迎える瞬間だ。
「テレビが見れなくなります」
「ザ~~と画面に砂が走ります」
さんざん脅されたからには、その瞬間を見てやろう。
アナログに設定してあるチャンネルで、
身じろぎもせずに、正座を崩さずにいた。
「10・9・8・・」
秒読みが始まる。
「3・2・1・0」
ぐっと、ヒザをのりだす!
今だ!
ん・・・?
ザ~~~っ、とはならなかった。
ほとんど変わらず映像が続いている。
どうゆうこっちゃねん?
なんか、ウチのテレビは、困らないように、
仕掛けがされていたのだろうか?
困ってみたかったのに・・
慌てたかったのに・・
何事もなかったかのように、放送が続けられている。
来るぞ!来るぞ!
と大騒ぎされて、台風が来なかった時のような肩落とし感がある。
正座したのは、何だったんだ!
お風呂まで入ったんだぞ!
スイカまで食ったのに・・(は関係ないか)
<なでしこ>の花