<釈迦が岳> (しゃかがだけ)に登るゾ~!
朝、急遽イシマル隊長から召集がかかる。
と言っても、自宅にいるところに連絡がいくワケではない。
すでに、ハイエースで走行中の携帯に、メールを発信するのだ。
「○○時に、○○駐車場に来るように」
うむを言わせぬ強引な召集に、即座に反応する隊員たち。
突然の集合にも、車に登山道具を常に積み込んでいる、
ナカヒラ君、滝田くんは、完璧な反応をしめし、
時間きっかりに、駐車場に集まった。
『釈迦が岳って、どこにあんの?』
「その辺だな」
『よし、行こう!』
「行こう!」
作戦会議は短い。
山の案内書には、
「交通アクセスが悪いので、人があまり行かない山です」
とある。
この文章が、隊長はいたく気に入った。
「山が悪い」とは言っていない。
気に入った隊長を先頭に、車は、数度の道迷いを繰り返し、
やっと、ドンベイ峠の登山口に着いた。
『隊長、
ドンベイって何?』
「知らん」
『
赤いキツネ持ってくるべきだったかな?』
「ナカヒラ君、黙って登ろう」
この山は、楽しい。
林間コースをだらだら登る。
快適である。
標高差も、300mほど。
空が開けたなと思ったら、頂上だ。
標高1641m
眼前には、富士さ~~ん!
案内書の文章通り、全く人に会わなかった。
静かで見晴らしの良い頂上で、ご飯を食べて昼寝をする。
『
緑のたぬきを持っ・・』
「滝田くん、黙って降りよう」
釈迦が岳頂上より 富士山