<おでん>を作った事がある?
ある・・と答えたアナタに問いたい。
おでんの具材で、
作るときの敵は、何ですか?
美味しくなくさせる敵は、誰ですか?
具材は、スーパーで買ってくるとして、
私の場合、ダシは自分で、作る。
コンブに、
鰹節に、
トリガラ丸ごとを、
それぞれ3つの鍋で煮込んで、あとで、混合する。
ね、結構凝ってるでしょ。
ダシを取ったら、それぞれの食材を放り込む。
っと、行きたい所だが、実は、
ダイコンと、コンニャクだけは、あらかじめ別に茹でておく。
ね、本格的でしょ。
さあ~て、ダシの中に、具材を入れたら、
ブクブク沸騰しないように、火にかける。
ゆっくり、ゆっくり煮込んでいく。
さて、
今、目の前にあるおでんも、昨日から、
かような行程を踏んで、今、コンロで煮えている。
と・・ところが・・
スープが臭い。
何かが、
焦げている。
具材の中で、
焦げる奴がいる。
犯人は、誰だ?
・・<ダイコン>
煮ても、おろしても、キザんでも、ツマにしても、
喜ばれ、決して嫌われる事のなかったダイコン君が、
今、大罪人として、陪審員の前に立たされている。
「アナタは、焦げましたネ」
『うぅ・・』
「鍋の底に張り付いて、焦げましたネ」
『うぅぅ・・・』
友人がやってくるってんで、10人前拵えた、おでんが、
ダイコン君のセイで、とんでもない味になってしまった。
そう云えば、前回のおでん製作でも、同じ過ちをした。
そう云えば、前々回のおでん製作でも、同じ過ちをした。
毎回、犯人は、ダイコン君であった。
であるならば、犯人になり易いダイコン君を、
参加させなければ、よいのだ。
うん、それは分っているのだ。
しかし、だよ。
ダイコン君が居ない、おでんって、淋しくない。
楽しくなかない?
楽しい奴に限って、焦げるんだよなあ~