「宇宙には、一千億の銀河があり、
その銀河一つ々々に、一千億の恒星があります」
科学番組で、テレビが喋っている。
《
天文学的な数》の話をしている。
いとも簡単に、一千億と呼んだ。
う~~む、一千億が、私の頭では、認識できない。
では、百億を考えてみる。
う~~む、ダメだ。
10億・・
う~~ん、やっぱダメだ。
では、我々は、いくつの数字なら、理解できるのだろうか?
私は、簡単な、数字確認方法を見つけた。
お金だ。
「リンゴ、一個100円」
これは、一円玉が100個集まっている状態だ。
「一万円はいりま~す」
レジのおネエさんが、マニュアル通り声を発したのは、
一円玉が、一万個を表現している。
18万円。
アルバイトの学生が、この夏必死で貯めた金額だ。
一円玉が、18万個集まった。
220万円。
ついに新車を買った係長が、ワックスをかけながら、
日曜日を心待ちにしている。
220万個の、一円玉が出ていった。
3890万円。
郊外に、3LDKの超お得な物件を購入した。
3890万個の一円玉が、銀行から銀行に移動した。
この辺りの一円玉までは、我々には、理解できる。
さて、その先だ。
1億個の一円玉は・・・よく分らない。
ましてや、10億だの百億だのの一円玉に、
思いを馳せられない。
本日の、科学的結果だ。
我々の理解の限界を、こう呼ぼう。
《アナタが、払った経験のある金額の数字》
それ以上の数字は、すべて、
天文学的な数なのだ。
宝くじ最高額を当たった方は、
一円玉、3億個までは、知ったナ・・
3億個の星までは、数えられたナ。