高所恐怖症の人がいるのなら、
<
低所恐怖症>の人はいないのだろうか?
疑問を思いついたまでは、よかったのだが・・
低所を怖がるって、何だろう?
穴ポコを怖がるっていう意味じゃないだろう。
それじゃ、閉所恐怖症になってしまう。
あくまで、
《低い位置にいる自分が怖い》
こう、とらえなければ、意味をなさない。
例えば、ビルの谷間だ。
背の高いビル群にある小路を歩いているとする。
常に上が、気になる。
モノが落ちてこないか、不安になる。
誰かに見下ろされていないか、気になる。
例えば、森の中。
高い木に囲まれていると、
上から、木の枝が落ちてこないか、気になる。
鳥が、フンをして頭に降りかからないか、気になる。
猛獣に襲いかかられないか、不安になる。
そうか!
我ら人類は、その昔、平地にいるのが不安で、
樹の上に逃げたのだった。
猛獣のいない、
樹の上で、生活していた時代があったらしいじゃないか。
低い所が不安なのだ。
低所恐怖症におののくアナタ・・
ご安心ください。
低所恐怖症は、
症状ではなく、
本能だったのだ!