「明日、その時が、訪れる!」
数字好き課長が、再び騒ぎ始めた。
その日とは・・・
《
11年 11月1日 11時 11分 11秒》
「いいか、みんな、今世紀、滅多に訪れないその瞬間に、
祝杯を挙げよう!」
課長が、部下に演説する。
『ええ~、午前中の仕事中ですよぉ~』
「手を休めよう!」
課長は、何がなんでも、その瞬間を祝いたいらしい。
『ひょっとして、課長、その日って、
誕生日・・?』
「ドキっ」
『あ~やっぱしぃ、だから、祝って欲しいんだぁ~』
「ち、ちがう・・」
『違うって、言うんなら、
1日じゃなくて、
11日でもいいんじゃないんですか?』
「・・・・・」
『1さえ並べばいいんでしょっ』
「き・・君達は分っていない・・
明日しか祝えない理由があるのだ。
1の数を数えてみたまえ。
11日だと、1が
12個並ぶじゃないか。
1が、
11個並ぶのは、1日しかないのだよ!」
す・すごい!課長!パチパチパチ~
(ん・・11個てことは?
今年の
1月11日に、
課長からそんな話出なかったよナ)
うぐっ
《数字好き課長の苦悩》09;7月7日
2021 10