私の、素敵な知人の女性に、
<バイマーヤンジン>という名の、
チベット生まれの人がいる。
現在、関西に住んでいる。
なにもの?
歌手である。
チベットの歌を唄っている。
コンサートを開いている。
彼女は、時折、テレビに登場する。
観客に向かって、一人で喋る番組に出てくる。
この喋りが、とてつもなく面白い。
機関銃のような早口で、日本人以上の日本語を操り、
ジョークを交え、
母国チベットの話をする。
会場は爆笑の渦だ。
そして、その話が終わりに近づくと、
聴いている人たちは、皆、涙腺が緩むのだ。
彼女の真実の話に、心うたれる。
日本語を数十年使用してきた役者の私でさえ、
バイマーヤンジンさんの喋りを聞くと、
我の喋りのつたなさを、反省してしまう。
今、<語り>ではなく、<喋り>と言ったが、
まさに、喋りである。
まるで、わが子に喋るかのごとく、ヤンジンは喋る。
てらいも、 きどりも、 押し付けもない。
ああいう、喋りが出来たら、いいなあ~
by ishimaru_ken
| 2011-11-03 06:16
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