この時期、標高1500mでのキャンプは寒い。
そこは、山の中腹だ。
炭でバーベキューをしながら、震えている。
「カンパ~イ!」
冷たいビールを掲げながら、吐く息は白い。
それぞれの下半身を見ると、
防寒着で、しっかりガードしている。
問題はペンクル(ペンション車)だ。
今夜、車の中で眠れるだろうか?
寝袋一枚で過ごせるだろうか?
長年、ペンクルをやってきた猛者の、
ナカヒラ君が、のたもう。
「なんとかなんじゃね~」
滝田くんも、のたもう。
「大丈夫っしょ」
しかし、私の懸念は、人一倍濃い。
(たぶん、凍える)
そこで、私が出したアイデア。
「おい、みんな、湯たんぽを作ろう!」
『え~湯たんぽ、持ってないしぃ~』
そこで、即席の湯たんぽを拵える事にした。
まず、お湯を沸かそう。
次に、2リットルのペットボトルにそれを入れよう。
シュンシュンと湧いたお湯を、ペットボトルに注ぐのである。
「溶けるんじゃない?」
当然の疑問がわく。
熱湯を入れてみる。
ふむ・・・溶けやしなかった。
「おお、じゃこっちにも入れよう」
滝田くんが差し出したのは、
炭酸飲料が入っていたボトルだ。
つまり、
冷たい飲料が入っていたボトルだ。
ジョボジョボ~
わああ~ボトルがグニャグニャだあ~~
本日の検証結果。
暑いお茶が入っていたボトルは、湯たんぽになる。
しかし、冷たい飲料が入っていたボトルは、
湯たんぽに向かない。
ペンクルの結果。
湯たんぽのおかげで、夢見心地で眠れましたとサ。
これからは、
ペットボトル湯たんぽだ~い!
(ただし、低音ヤケドするから、布でしっかり巻いてね)